NBAは2020年のドラフトについて、当選率や指名順がどのように機能するのか重要な詳細を発表しました。
ドラフト抽選、および全体15位指名以降の指名順については、以下のように決定されます。
- オーランドでのシーズン再開に含まれていない8チームは、成績が低いチームから順に全体1位指名権の当選率が高い上位8チームとなる。
- プレイイン・トーナメントが行われた後のプレイオフに進出できない6チームは、9位~14位としてドラフト抽選の対象に含まれる。その際の全体1位指名権の当選率は、3月11日終了時点の成績に基づいて決まる。
- プレイオフに進出する16チームは、今後8試合のレギュラーシーズンが終了した後の成績が低いチームから、順番に指名権を得られる。
これらのルールに基づいて、影響を受ける一部の2020年ドラフト1巡目指名権の動向を見ていきましょう。
既に確定している1巡目指名権
クリーブランド・キャバリアーズの1巡目指名権(全体10位以内でなければ、ニューオーリンズ・ペリカンズに譲渡)
2019-20シーズンの成績が2番目に低いことが確定したキャバリアーズは、ドラフト抽選で全体6位指名権以内が保証されているため、この指名権はキャバリアーズのものとなります。
フィラデルフィア・76ersの1巡目指名権(全体14位以内でなければ、ブルックリン・ネッツに譲渡)
76ersは8位のオーランド・マジックと9.0ゲーム差をつけています。
残りのレギュラーシーズンが8試合しかない以上、76ersはプレイオフ進出が確定している――すなわち今年の1巡目指名権は15位以降が確定しているため、この指名権はネッツに譲渡されます。
また、この指名権は現時点で全体19位、もしくは20位と予想されています。
インディアナ・ペイサーズの1巡目指名権(全体14位以内でなければ、ミルウォーキー・バックスに譲渡)
76ersと同様に、ペイサーズもプレイオフ進出が確定しているため、この指名権はバックスに譲渡されます。
また、この指名権は現時点で全体19位、もしくは20位と予想されています(現在の成績は76ersと同じ39勝26敗)。
ヒューストン・ロケッツの1巡目指名権(デンバー・ナゲッツに譲渡)
この指名権は保護されていないため、ナゲッツに譲渡されます。
また、この指名権は現時点で全体21位、もしくは22位と予想されていますが、4位のユタ・ジャズ、5位のオクラホマシティ・サンダーのゲーム差が近いため、変動する可能性があります。
ただし、ロケッツはプレイオフ進出が確定しているため、この指名権が全体14位以内に入ることはありません。
ユタ・ジャズの1巡目指名権(全体8~14位であれば、メンフィス・グリズリーズに譲渡)
ジャズはプレイオフ進出が確定しているため、この指名権はグリズリーズへ譲渡されます。
また、この指名権は現時点で全体24位と予想されています。
デンバー・ナゲッツの1巡目指名権(オクラホマシティ・サンダーに譲渡)
この指名権は保護されていないため、サンダーに譲渡されます。
また、この指名権は現時点で全体25位と予想されています。
ロサンゼルス・クリッパーズの1巡目指名権(ニューヨーク・ニックスに譲渡)
この指名権は保護されていないため、ニックスに譲渡されます。
また、この指名権は現時点で全体27位と予想されています。
ミルウォーキー・バックスの1巡目指名権(ボストン・セルティックスに譲渡)
この指名権は保護されていないため、セルティックスに譲渡されます。
また、この指名権は現時点で全体30位と予想されています。
まだ確定していない1巡目指名権
ブルックリン・ネッツの1巡目指名権(全体14位以内でなければ、ミネソタ・ティンバーウルブズに譲渡)
ネッツは現時点でイースト7位につけており、8位のオーランド・マジックとは1.5ゲーム差、9位のワシントン・ウィザーズとは6.0ゲーム差離れています。
もしネッツがプレイオフ進出を逃した場合は、全体13位、もしくは全体14位予想としてドラフト抽選の対象となるため、この指名権はネッツのものとなります。
もしネッツがプレイオフ進出を確定させた場合は、この指名権が全体15位以降となることが確定するため、ウルブズに譲渡されます。
メンフィス・グリズリーズの1巡目指名権(全体6位以内でなければ、ボストン・セルティックスに譲渡)
グリズリーズは現時点でウェスト8位につけており、9~11位のポートランド・トレイルブレイザーズ、ニューオーリンズ・ペリカンズ、サクラメント・キングスとは3.5ゲーム差、12位のサンアントニオ・スパーズとは4.0ゲーム差、13位のフェニックス・サンズとは6.0ゲーム差離れています。
もしグリズリーズがプレイオフ進出を確定させた場合は、この指名権が全体15位以降となることが確定するため、セルティックスに譲渡されます。
しかし、グリズリーズはプレイオフ進出を逃しても全体14位予想となるため、全体4位指名権以内の当選率は合計でも2.4%と極めて低くなり、おそらくセルティックスに譲渡することになるでしょう。
オクラホマシティ・サンダーの1巡目指名権(20位以内でなければ、フィラデルフィア・76ersに譲渡)
現時点の成績でこの指名権は全体21位、もしくは22位になると予想されており、その場合は76ersに譲渡されます。
しかし、サンダーが成績を落として全体20位以内を確保した場合は、この指名権はサンダーのものとなります。