トロント・ラプターズとニック・ナースHC(ヘッドコーチ)が新たに複数年の契約を結んだことを、チームが公式に発表しています。
ラプターズとナースHCは2018年に3年契約を結んでおり、本来であれば2021年に契約が切れる予定でした。
ラプターズのマサイ・ウジリ球団社長は、ナースHCとの契約延長について次のように声明を発表しています。
「共に歩んできた経験から、我々のニックに対する信頼はますます高まっています。優勝したことや、パンデミックを乗り越え、人種差別や社会正義との戦いに長期的に取り組んできたことから、過去2シーズンは我々の球団の歴史でも他に類を見ないものでした。ニックはコート上でコーチングができることを証明してくれました。我々は、将来的に素晴らしい功績を成し遂げられることを楽しみにしています」
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かつてドウェイン・ケイシーの下でアシスタントコーチを務めていたナースHCは、2018年にヘッドコーチの職を引き継いで以降、2年間のレギュラーシーズンで111勝43敗(.721)という高い勝率を残しました。
そして今季は最優秀ヘッドコーチ賞も受賞しています。
一方、同期間のプレイオフの成績も23勝12敗(.657)と素晴らしく、2019年にはラプターズを球団史上初の優勝に導きました。
今年のプレイオフでは、カンファレンス準決勝でボストン・セルティックスと第7戦まで続く戦いの末にシリーズ敗退を喫しましたが、昨年のファイナルMVPであったカワイ・レナードがチームを去ったことや、今季は度重なる怪我に見舞われていたことを考えると、ラプターズは予想以上に粘りを見せたと言えるでしょう。
契約延長の詳細は明らかになっていませんが、複数年契約ということは、少なくとも2023年までナースHCの契約が保証されることを意味します。