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レイカーズが10年ぶりのNBAファイナル進出、再び思い知らされたレブロン・ジェームズの素晴らしさ

最も予測不可能なシーズン――その最後の大舞台に立ったのは、非常に予測可能な選手でした。

かつてイースタン・カンファレンスの絶対的王者だったレブロン・ジェームズは、今やウェスタン・カンファレンスの王者です。

ロサンゼルス・レイカーズは9月26日(日本時間27日)に行われたデンバー・ナゲッツとのカンファレンス決勝 第5戦に117-107で勝利し、球団としては2009-10シーズン以来となる10年ぶり、ジェームズとしては直近10年間で9度目となるNBAファイナル進出を果たしました。

ジェームズが直近10年間でNBAファイナル進出を逃したのは、プレイオフ進出さえも叶わなかった昨年の出来事です。

カワイ・レナードがトロント・ラプターズを球団史上初の優勝に導き、ジェームズがリーグを主導する時代もついに終わりを迎えるのかと思われていました。

しかし、今年のNBAの頂点にあと一歩まで迫っているのは、カワイ・レナードでもなければ、ジェームス・ハーデンやジャマール・マレーでもなく、再びレブロン・ジェームズです。

驚くべきことは、それを自らの力によって果たしたということでしょう。

ジェームズが放った最後の6本のショットは全てアシストが無く、レイカーズの最後の14得点のうち9得点はジェームズによるものでした。

これには残り1分57秒の決定的な3ポイントシュートも含まれ、結果的にジェームズは両軍最多の38得点を記録したほか、16リバウンド、10アシストと圧巻のトリプルダブルでチームをファイナルに導きました。

ジェームズには、自身がレイカーズをファイナルに導くという想いがありました。

それは今年1月にヘリコプターの墜落事故で亡くなった、NBAとレイカーズにとって偉大なレジェンドであるコービー・ブライアントに関係したものです。

ブライアントは、レイカーズが最後にファイナルに進出していた2009-10シーズンの時にチームを牽引し、最終的に自身5度目となる優勝を果たしました。

ジェームズはブライアントについて、次のようにコメントしています。

「パープルとゴールドのユニフォームを着るたび、彼のレガシーについて考えている。彼が20年以上に渡って、この球団のためにやってきたことは何を意味しているのか。コートの中でも、コートの外でも中心に立っていたこと。チームメイトに要求したことや、自分自身に要求したこと。そういった意味では、似た部分があると思うんだ」

AP

そうして周囲の評価を押しのけ、チームをファイナルの舞台へ導くジェームズの素晴らしさは、身近な人物もよく理解しています。

レイカーズのフランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)は、インディアナ・ペイサーズの指揮官をしていた2012年、2013年、2014年に、いずれも当時マイアミ・ヒートに所属していたジェームズに敗北を喫していました。

ボーゲルHCは「彼をとてもリスペクトし、愛している」と語っています。

「(ジェームズにとって)3つ目のチームでファイナルに辿り着いたことは、とても大きな成果だと思う。我々の計画に賛同し、加わってくれるだけで、チーム全体に力を与えた」

ESPN
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もちろん、全てがジェームズの力ではありません。

昨年のオフシーズンに、若い選手や将来のドラフト指名権をいくつも手放して獲得したアンソニー・デイビスは、レイカーズがファイナル進出を果たすために欠かせなかったもう一つのピースでした。

デイビスは第4戦で左足首を負傷したものの、第5戦の27得点、5リバウンド、3アシストは十分なパフォーマンスだったと言えるでしょう。

自身初ともなるファイナル進出について、デイビスは「このチームで達成できるのは良いこと」と語りました。

「今季は多くの戦いを経験した。最高の気分さ。とはいえ、究極の目標まではあと4勝。まだ仕事は残っている」

ESPN

レイカーズが一足早くファイナル進出を決めたため、彼らはマイアミ・ヒートとボストン・セルティックスの勝者を待つ必要があります。

ヒートが勝ち抜けば、ジェームズにとっては2010年から2014年にかけて過ごした古巣との対決となります。

一方でセルティックスが勝ち抜けば、ファイナルは史上13回目となるレイカーズ対セルティックスの伝統の一戦となります。

どちらも見てみたい対決であることは間違いないでしょう。

ナゲッツとの今シリーズを通じて、我々はジェームズの素晴らしさを再び思い知ることができましたが、彼の戦いはまだ終わっていません。

あと4勝することが本当のゴールであり、その4勝がさらにタフなものとなることを理解しているため、ジェームズはデイビスと同様のことを口にします。

「仕事は終わっていない」と――。

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