1990年代にシカゴ・ブルズで2度の3連覇に貢献した元NBAスターのスコッティ・ピッペンは、チームにの新たな指揮官に就任したビリー・ドノバンHC(ヘッドコーチ)の手腕に疑問を抱いています。
ピッペンは火曜日の『Forbes』とのインタビューで、「ブルズがやったことには感心しない」と、ブルズがドノバンHCを招き入れたことについて非難しました。
「チームとしての劇的な変化は無いと思う。あくまでも個人的な意見だけどね。人としてのビリー・ドノバンは好きだが、シカゴのような助けが必要なチームを再建することに関しては証明しているとは思えない。彼らは長らく苦戦してきたチームだよ」
Forbes
ピッペンはさらに、「彼がチームにもたらす価値が分からない」と付け加えました。
「彼はOKC(オクラホマシティ・サンダー)で2度のチャンスがありながら、特別なことは成し遂げられなかった」
Forbes
少なくとも、ドノバンHCはリーグで評判のあるコーチの一人です。
5年間に渡ってサンダーで指揮を執ったドノバンHCはレギュラーシーズンで通算243勝157敗(.607)を記録し、全てのシーズンでプレイオフ進出を果たしたほか、今年は年間最優秀ヘッドコーチ賞の最終候補にも選出されました。
しかし、それが過去5年間で1度しかプレイオフ進出を果たせていないブルズの状況を好転させられるかどうかは、別問題だと言えるでしょう。
そしてピッペンが指摘するように、ドノバンHCがプレイオフで2度の大きなチャンスを失っていることも事実です。
1度目は2016年のカンファレンス決勝で、当時歴代最多勝を挙げていたゴールデンステイト・ウォリアーズを1勝3敗と追い詰めながらも、最後に3連敗を喫してシリーズ敗退となりました。
2度目は今年の1回戦で、優勝を目指していたヒューストン・ロケッツと第7戦までもつれる激闘を繰り広げたものの、最後は接戦を制すことができずに敗れました。
今季のサンダーは再建段階に移行すると思われていましたが、クリス・ポールのリーダーシップがチームに競争力をもたらしていました。
そのため、ドノバンHCが持つ本当の再建の手腕は、ザック・ラビーンやラウリ・マルッカネンといった若い中核を持つブルズで明確になりそうです。
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サンダーの指揮官を退任後、即座にビリー・ドノバンHCへ声をかけたブルズ
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