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キングスのボグダン・ボグダノビッチ、サイン&トレードでバックスに移籍へ

サクラメント・キングスのシューティングガードであるボグダン・ボグダノビッチが、今年のフリーエージェント開始後にサイン&トレードでミルウォーキー・バックスへ移籍することを、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じています。

ウォジナロウスキー記者によると、バックスはその他にもフォワードのジャスティン・ジェームスを獲得し、キングスはガードのドンテ・ディビンチェンゾ、フォワードのDJ・ウィルソン、アーサン・イリヤソバを獲得するようです。

両チームが放出する選手や資産は、以下のようになります。

キングスバックス
ボグダン・ボグダノビッチ
ジャスティン・ジェームス
ドンテ・ディビンチェンゾ
DJ・ウィルソン
アーサン・イリヤソバ

このトレードのメインであるボグダノビッチは、昨季にキングスで61試合(平均29.0分)に出場し、平均15.1得点、3.4リバウンド、3.4アシスト、フィールドゴール成功率 44.0%、3ポイントシュート成功率 37.2%を記録しました。

ボグダノビッチの新たな契約の詳細は不明ですが、バックスがドリュー・ホリデーに次いでボグダノビッチを獲得することは、彼らがいかに来季の優勝を望んでいるかを示していると言えるでしょう。

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ボグダノビッチのプレイメイクとショットクリエイトの能力は、バックスがプレイオフにおいて一貫性を持って競うための大きな助けとなるはずです。

ただし、彼の獲得が大きな代償を伴うことも知っておかなければなりません。

サイン&トレードを行うということは、チームが来季を通じてハードキャップの対象となることを意味するため、バックスのサラリーキャップの柔軟性は大きく制限されます。

厳密に言えば、来季のタックスライン+600万ドルにあたるエプロンまでであるため、バックスが利用可能なサラリーは1億3,890万ドルまでです。

それでもホリデーの獲得と同様に、この動きはバックスとスーパースターのヤニス・アデトクンボの将来にどのような影響を与えるかという点で判断すべきです。

このオフシーズンにアデトクンボがバックスと契約延長を結ばなかった場合、彼は来年のオフシーズンに無制限フリーエージェントを迎えます。

彼がチームを去れば、2年連続でリーグ最高勝率を記録していたバックスが優勝争いから遠ざかる運命は避けられないでしょう。

したがって、バックスは自分たちをハードキャップに追い込んででも、優勝に手が届くロスターを構築しなければならなかったのです。

それがアデトクンボとの契約延長に繋がることも、優勝を成し遂げることも保証はできませんが、間違いなく言えることがあるとすれば、バックスの首脳陣は「やれることをやっている」ということです。

一方、キングスはボグダノビッチとの再契約を”最優先事項”とする報道があったことを考えると、彼らにボグダノビッチを手放す気があったのは少し驚くべきことです。

とはいえ、彼らが獲得した中でも特にディビンチェンゾは23歳と若く、成長が期待できるディフェンス志向の選手であるため、チームにフィットすることが期待できます。

ただ、フロントコートの選手は既に充実していることから、ウィルソンやイリヤソバが多くの出場時間を得られる可能性は低いことを考えると、ボグダノビッチの対価として得た利益としてはやや物足りないように感じるかもしれません。

ボグダノビッチを放出することによって、キングスはシューティングガードでボグダノビッチを起用すべきか、バディ・ヒールドを起用すべきか…といったジレンマから脱却することができます。

今年1月以降、ボグダノビッチはヒールドに代わって先発を務めていましたが、それによってヒールドは過去数ヶ月間で自身の役割に不満を抱いていました。

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ただし、ボグダノビッチがトレードされたからといって、ヒールドが放出されないというわけでもありません。

もし彼のチーム(特にルーク・ウォルトンHC)への不満が収まらないようであれば、次はヒールドのトレードの噂に注目することになるでしょう。

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