ニューオーリンズ・ペリカンズのガードであるドリュー・ホリデーが、エリック・ブレッドソー、ジョージ・ヒル、複数のドラフト指名権と引き換えにミルウォーキー・バックスへトレードされることを、『The Athletic』のシャムス・シャラニア記者が報じています。
『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によれば、バックスは3つの将来の1巡目指名権を放出するようです。
また、『The Athletic』のデイビッド・オルドリッジ記者によれば、そのうち1つの指名権は今年の全体24位指名権であり、シャラニア記者は、さらに2つの将来の1巡目交換権も含まれることを報じました。
(追記)
『ESPN』のボビー・マークス記者によれば、バックスが放出した3つの1巡目指名権の内容は、2020年(全体24位)、2025年、2027年となっているようです。
また、1巡目交換権は2024年と2026年となっています。
したがって、今回のトレードで両チームが手放した選手や資産は、以下のようになります。
ペリカンズ | バックス |
ドリュー・ホリデー | エリック・ブレッドソー ジョージ・ヒル 2020年ドラフト1巡目指名権(全体24位) 2025年ドラフト1巡目指名権 2027年ドラフト1巡目指名権 2024年ドラフト1巡目交換権 2026年ドラフト1巡目交換権 |
昨季、ホリデーはペリカンズで61試合(平均34.7分)に出場し、平均19.1得点、6.7リバウンド、4.8アシスト、1.6スティール、フィールドゴール成功率 45.5%、3ポイントシュート成功率 35.3%を記録しました。
オフェンス面ではオンボール、オフボールを問わずにチームに貢献することができ、ディフェンス面では過去に2回のオールディフェンシブチーム選出の経歴も持っているため、間違いなくホリデーはバックスにとって大きな補強となるでしょう。
また、ホリデーを獲得することによって、契約延長を控えているスーパースターのヤニス・アデトクンボに対して「やれることは何でもする」という考えを証明することにも繋がります。
アデトクンボは最近のインタビューの中で、自身の将来について「チームの決定次第」と語っていました。
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バックスとの将来について語ったヤニス・アデトクンボ「チームの決定次第」
ホリデーの契約状況を見ても、バックスが来季に何としてでも優勝を果たそうとしていることは明らかです。
ホリデーは来季に2,610万ドルの契約が保証されていますが、2021-22シーズンは2,700万ドルのプレイヤーオプションとなっているため、最悪の場合、バックスは来年のオフシーズンにアデトクンボとホリデーの両方を失う可能性があります。
バックスのホリデーの獲得は、来季の優勝に向けた一つの布石であると信じたいところですが、彼らは同時に2人の優秀なロールプレイヤーであるエリック・ブレッドソーとジョージ・ヒルを手放したことも忘れてはなりません。
ブレッドソーのプレイメイキングやペリメーターディフェンスは、ホリデーの才能で埋めることができるかもしれませんが、昨季の3ポイントシュート成功率 46.0%を記録したヒルの移籍は大きな打撃です。
そのため、バックスは今年のフリーエージェントから優秀なシューターを獲得できるかどうかが、優勝への一つの分かれ目となる可能性があります。
一方、ザイオン・ウィリアムソンやブランドン・イングラムといった若い主力選手が集まるペリカンズは、優勝を急いでいないため、年齢と契約年数を考慮してホリデーのトレードを探していました。
噂によると、ホリデーの魅力的なトレード案が見つからなかった場合、ペリカンズは彼をチームに残すことも計画していたようです。
しかし、ブレッドソーとヒルが今後もペリカンズでプレイを続けるかどうかは別にしても、3つの1巡目指名権と、自分たちを有利な立場に置くことができる2つの1巡目交換権は、再建中のペリカンズにとってあまりにも魅力的なものでした。
昨年のオフシーズンにも、アンソニー・デイビスのトレードで多くのドラフト指名権を獲得したペリカンズは、この2つのトレードだけで5つの1巡目指名権と、3つの1巡目交換権を増やしたことになります。
短期的に見ればペリカンズは戦力をダウンさせていますが、長期的に見れば、彼らはリーグで最も恐ろしいチームの一つとして評価されるべきでしょう。
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