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ロケッツとウィザーズの間で、ラッセル・ウェストブルックとジョン・ウォールのトレードが合意

ヒューストン・ロケッツのラッセル・ウェストブルックと、ワシントン・ウィザーズのジョン・ウォールのトレードが合意されたことを、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じています。ウォジナロウスキー記者によれば、ロケッツは1つのドラフト1巡目指名権を獲得します。『The Athletic』のシャムス・シャラニア記者によれば、この指名権は保護条件付きの2023年のドラフト1巡目指名権となるようです。

よって、今回のトレードで各チームが獲得する選手や資産は以下のようになります。

ロケッツウィザーズ
ジョン・ウォール
2023年ドラフト1巡目指名権(保護条件付き)
ラッセル・ウェストブルック

両者は先月、チームにトレードを要求したことが報じられていました。

ウェストブルックはロケッツの関係者に「チームの説明責任と文化に不安を感じている」と語っていました。彼は2019年まで所属していたオクラホマシティ・サンダーでやっていたような、チームを背負う役割を再び望んでいるようでした。

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一方、ウォールもチームを離れることを望んでおり、ウェストブルックとのトレードも噂されていました。しかし、ウィザーズのトミー・シェパードGM(ゼネラルマネージャー)は当初、その噂について否定していました。

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両者は共にリーグで最も高額な契約を結んでいる選手の一人であったことから、どちらのチームも他球団とのトレードを探すのに苦労していました。そのため、サラリーダンプのような形でスターを放出せずに済む今回のトレードは、両チームにとって理想的なものであったと言えるでしょう。ウェストブルックは今後3年間で4,140万ドル、4,420万ドル、そして4,710万ドルのプレイヤーオプションが残っています。一方、ウォールも今後3年間で4,130万ドル、4,430万ドル、そして4,740万ドルのプレイヤーオプションが残っています。

ウェストブルックは新たなスター――ブラッドリー・ビールと一緒にプレイすることになりますが、適合性についてはそれほど心配することはないでしょう。ビールはオフボールで機能するとともに、優れたシューティング能力によってウェストブルックのためにスペースを生み出すことができるため、ウィザーズは強力なバックコート陣を維持できることが予想されます。

一方、ロケッツは大きなリスクを負うことなりました。サラリーの面ではウェストブルックとウォールは遜色ないものの、健康状態の面ではウォールは怪我の多い選手として知られ、過去2シーズンはアキレス腱断裂などの怪我によって試合に出場できていませんでした。彼が復帰した後にどれだけのパフォーマンスを見せることができるか、怪我の耐久性はどうなったのか、そしてチームに適応できるかという部分において、未知な要素が非常に多くあります。

ロケッツは昨年のオフシーズンにサンダーとのトレードでウェストブルックを獲得する際、2つのドラフト1巡目指名権と2つのドラフト交換権を手放したことを考えると、今回のトレードで得た1つの1巡目指名権は不釣り合いなようにも思えます。ただ、彼らがウェストブルックの放出に動いたということは、同じくトレードが噂されているスーパースターのジェームズ・ハーデンが放出される日も、そう遠くはないのかもしれません。ハーデンをトレードするとなれば、ロケッツは若い有望な選手や、膨大な量のドラフト指名権を獲得できる可能性があります。

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