ロケッツがジェームズ・ハーデンのトレード先をリーグ全体に拡大か、3チーム間トレードの可能性も検討

ヒューストン・ロケッツとジェームズ・ハーデンを取り巻く将来の問題は、現在もリーグで最大の関心事の一つであり続けています。ハーデンはいくつかの競争力のあるチームにトレードされることを要求しましたが、チームはまだ彼の希望を叶えていません。

当初、ロケッツはチームを去ろうとするハーデンの考えを改めさせることができるだろうと楽観的になっていました。フリーエージェントでクリスチャン・ウッドやデマーカス・カズンズと契約を結び、ラッセル・ウェストブルックを放出してジョン・ウォールを獲得したことによって、ハーデンがロケッツで今後数年間も戦ってくれることに組織は期待していたでしょう。

しかし、補強を行った後でもハーデンの考えが変わることはありませんでした。ロケッツとハーデンの時間は終わりに向かって突き進んでいるようです。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は、遅かれ早かれハーデンをトレードする必要があることをロケッツは理解しており、ハーデンが希望したチーム以外へのトレードや3チーム間トレードなども視野に入れることによって、最大の利益を得ようとしていることを報じました。

ロケッツはハーデンが希望する2つのトレード先、ブルックリン(ネッツ)とフィラデルフィア(76ers)以外にも交渉の幅を広げています。ハーデンは残り2年間の契約を残していることから、長期的な残留が保証されていなくても彼を喜んで獲得するチームはあるため、ロケッツはリーグ全体に目を向けています。…ブルックリンとフィラデルフィアにトレードされる可能性は今でも残っていますが、ジェームズ・ハーデンがプレイしたいと考えるチーム以外にトレードされる可能性もあると思います。

遅かれ早かれ、ヒューストンは現状を終わらせたいと考えています。これは組織全体の問題であり、新しいヘッドコーチのスティーブン・サイラスはハーデンが去った後の状況を考慮して戦略を立てようとしています。チームは正しいトレードを見つけなければなりません。長期的に見れば、ハーデンのトレードは組織にとって極めて重要なものです。チームはトレードで獲得したい候補を挙げています。必ずしも望んだものが全て得られるわけではありませんが、ハーデンの価値は本気で最大化させる必要があります。そうすれば本当に若くて優秀な選手を獲得することに繋がり、少なくともドラフト指名権を獲得することもできるでしょう。…彼らは3チーム間トレードのシナリオも検討しています。特定のチームには希望する選手が居ないかもしれませんが、別の大きなトレードをする際に役立つ選手を獲得することはできるかもしれません。

少なくともあと2年間、ロケッツはハーデンの将来をコントロールする立場にあります。しかし、チームも不満を抱くスーパースターをいつまでもロスターに残しておきたいとは思っていません。2年間はケミストリーなどの厄介な問題を引き起こすには十分すぎる時間です。

ハーデンが間もなくトレードされたとしても、その事実に驚くことはないでしょう。ただ今回のウォジナロウスキー記者の報道で重要なのは、リーグのあらゆるチームにハーデンを獲得する可能性が生まれたということです。

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