昨年のプレイオフ1回戦、ユタ・ジャズはデンバー・ナゲッツに3勝1敗とリードしながらも、その後に3連敗を喫してシーズンを終えることになりました。今季、彼らは悔しさをバネに快進撃を続けています。
ジャズはここまで21勝5敗でウェスタン・カンファレンス首位。昨年王者のロサンゼルス・レイカーズも好調を維持するなか、ジャズは彼らを上回る勝率を記録しています。さらに驚くべきことは、直近18試合のうち17試合に勝利しているということでしょう。このうちの多くは今季に苦戦を強いられているチームとの対戦でしたが、それでも一部は強豪チームとの対戦もありました。特に注目すべきは、同期間中にイースタン・カンファレンス2位のミルウォーキー・バックスに2度も勝利しているということです。
そのうちの一つは2月12日(日本時間13日)に行われた最近の試合でした。ジャズは前半を69-52とリードして折り返すと、第3クォーターにはこの日最大となる21点差をつけ、バックスに反撃の機会を与えることなく129-115で快勝しました。ルディ・ゴベアとジョー・イングルズが27得点、ドノバン・ミッチェルが26得点、ジョーダン・クラークソンが25得点を記録しており、『ESPN Stats & Info』によれば、1試合で4人の選手が25得点以上を記録したのは、球団史上初の偉業でもありました。
Last night, The Jazz had four 25-point scorers (Rudy Gobert, Joe Ingles, Donovan Mitchell and Jordan Clarkson) for the first time in franchise history.
— ESPN Stats & Info (@ESPNStatsInfo) February 13, 2021
They hadn't even had 3 in a game since Feb. 2, 1996 against the Clippers. pic.twitter.com/fvcOqS7Nli
彼らの見事な試合運びに、バックスのヤニス・アデトクンボも称賛の声を上げるしかありませんでした。『ESPN』のエリック・ウッドヤード記者によれば、直近2シーズンのMVPは試合後、ジャズについて「彼らはウェストで最高のチーム」と語りました。
「彼らは楽しんでいて、簡単にプレイしているように見える。シンプルに見えるよ。確かに昨季の僕らのようだ。あの時点で自信を持ってプレイしているチームに勝利するのは、間違いなく難しいことだ」
さらに興味深いことに、今季のジャズは、球団史上最高のシーズンとして知られる1996-97シーズンに非常に近い成績を残しているようです。当時のジャズはカール・マローンとジョン・ストックトンがチームを牽引し、NBAファイナルではマイケル・ジョーダンを擁するシカゴ・ブルズと激闘を繰り広げました。
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マイケル・ジョーダンの影に隠された、不運な”トッププレイヤー”ことカール・マローン
1996-97シーズンのジャズの成績(26試合終了時点)
- 20勝6敗
- ネット・レーティング(100ポゼッションあたりの得失点差):+9.1ポイント
- オフェンシブ・レーティング(100ポゼッションあたりの得点):リーグ4位
- ディフェンシブ・レーティング(100ポゼッションあたりの失点):リーグ7位
今季のジャズの成績(26試合終了時点)
- 21勝5敗
- ネット・レーティング:+8.7ポイント
- オフェンシブ・レーティング:リーグ4位
- ディフェンシブ・レーティング:リーグ3位タイ
1996-97 Jazz on Dec. 23:
— Shane Young (@YoungNBA) February 13, 2021
• 20-6 record
• +9.1 Net Rating
• 4th offensively
• 7th defensively
2020-21 Jazz on Feb. 13:
• 21-5 record
• +8.7 Net Rating
• 4th offensively
• T-3rd defensively
2017年のドラフトでミッチェルを獲得して以降、ジャズはウェストの強豪チームとしての地位を確立してきました。そろそろ次のステップに進む時が来ているのでしょう。彼らは優勝を争えるチームとしての自信をつけています。
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シャキール・オニールのドノバン・ミッチェルに対する批評に、元チームメイトのリッキー・ルビオが反論「批判するのはやめるんだ」