最近のダラス・マーベリックスはやや冷え気味で、直近10試合では5勝5敗を記録しており、ウェスタン・カンファレンス6位まで後退しました。
それでも、ルカ・ドンチッチとクリスタプス・ポルジンギスのデュオが完全に軌道に乗り切れていないとはいえ、まだマーベリックスはリーグ1位のオフェンシブ・レーティングを記録しています。
ドンチッチのMVP級のパフォーマンスや、ロールプレイヤーの期待以上の活躍はもちろんのこと、ポルジンギスも新しい環境への適応に苦労しつつも、攻守で様々な貢献をしてきたからです。
しかし、ポルジンギスは過去5試合を膝の痛みによって欠場してきました。
その結果、マーベリックスは5試合で2勝3敗を記録し、彼らより成績の低いオクラホマシティ・サンダーや、シャーロット・ホーネッツに敗れました。
さらに次の2試合であるフィラデルフィア・76ers戦と、ロサンゼルス・レイカーズ戦にも、既にポルジンギスは欠場する見込みだと伝えられています。
『ESPN』のティム・マクマホン氏は、ポルジンギスが痛みを和らげるために右膝に多血小板血漿の注射をしたことを伝えました。
2018年にニューヨーク・ニックスで前十字靭帯断裂を経験して以降、ポルジンギスにとって2019-20シーズンが最初のシーズンであることを考えれば、マーベリックスが彼の怪我に細心の注意を払うのは理解できることです。
しかし同時に、それはマーベリックスにとっての痛手でもあるでしょう。
マーベリックスが最近のデンバー・ナゲッツ戦で敗れたことは、ポルジンギスの影響力を表すのに最も良い例です。
ナゲッツのニコラ・ヨキッチは33得点を記録し、マーベリックスのドリアン・フィニー・スミスを容易に押し込みました。
もしポルジンギスのサイズがあれば、ヨキッチが容易にリムへ到達することを防ぐことができたはずです。
他にも、ポルジンギスは今シーズン平均17.3得点、キャリア最高の9.4リバウンド、2.1ブロックを記録しています。
フィールドゴール成功率はキャリア最低を記録していますが、それでも他の方法で試合に影響を与えられることは明白でしょう。
例えばポルジンギスの不在によって、ドンチッチへかかる負担が激増しました。
ポルジンギスが欠場した過去5試合では、ドンチッチの出場時間が平均32.1分から37.8分に増えています。
ドンチッチがベンチに下がると、マーベリックスはオフェンシブ・レーティングは120.0ポイントから111.2ポイントまで落ちてしまうため、彼を可能な限りコートに留めておかなければなりません。
もしポルジンギスが健康であれば、ドンチッチがベンチに下がっている間でも、セス・カリーやデロン・ライトらとピック&ロールでオフェンスを維持することができます。
また、マーベリックスは過去5試合のうち1試合でしか相手のリバウンドを上回ることができませんでした。
ポルジンギスがオフェンスに順応しきれていないとしても、彼がリバウンドをコントロールする手助けをしていたことは明らかです。
この5試合でマーベリックスが学んだことがあるとするならば、ポルジンギスがどれだけチームに利益をもたらしていたかということです。
マーベリックスがプレイオフ進出の危機を感じる必要性はありませんが、ポルジンギスの健康は早ければ早いほど望ましいでしょう。
彼らと7位のサンダーはわずか2ゲーム差しかないため、素晴らしいスタートを切ったマーベリックスにとって、この順位まで落ちるのは少し残念とも言えるからです。
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