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クリッパーズはレイカーズよりも有利な立場にある?

来月のトレード期限が迫るにつれて、いつものようにトレードの話題の焦点はロサンゼルス・レイカーズが大半を占めますが、ロサンゼルス・クリッパーズはレイカーズよりも、トレードで有利な立場にあるかもしれないことを忘れてはなりません。

『Heavy.com』のショーン・デバニー氏によれば、あるリーグ関係者はクリッパーズについて「彼らは(レイカーズよりも)多くの話題があるチームだ」と語ります。

「彼らは有利な立場にある。選手を獲得しようとすれば、必要なものは全て揃っているからだ。ドラフト指名権も、契約が切れる選手も、興味深い若い選手も居る」

クリッパーズはオクラホマシティ・サンダーからポール・ジョージを獲得するため、多くの資産を放出したにも関わらず、彼らはまだ2020年の1巡目指名権を保持しています。



クリッパーズはロスターのアップグレードのために、パワーフォワードの選手の獲得を狙っているとされています。

現状ではモーリス・ハークレスが先発のパワーフォワードを務めており、彼はディフェンス面で堅実であるものの、一方で平均5.6得点、3ポイントシュート成功率33.9%と、オフェンス面に物足りなさが感じられると言えるでしょう。

ハークレスの契約が今シーズンで切れるという点からも、彼自身をトレードの資産として活用することができるかもしれません。

情報筋によれば、クリッパーズは少なくとも2人のパワーフォワード――ニューヨーク・ニックスのマーカス・モリスと、シカゴ・ブルズのサディアス・ヤングの獲得に関心を示しているようです。

クリッパーズは、カワイ・レナードやポール・ジョージのためにスペースを生み出せるパワーフォワードを獲得したいと考えているため、特に今シーズン平均19.1得点、3ポイントシュート成功率46.9%を記録しているモリスは、最も獲得したい選手の一人となるはずです。

一方で、ヤングもロスターのアップグレードに繋がる選手ではありますが、平均9.0得点、3ポイントシュート成功率33.1%に加え、来シーズンも契約が保証されていることを考えると、モリスほど魅力的ではありません。

あるいは他に可能性があるパワーフォワードを挙げるとするならば、ワシントン・ウィザーズのダービス・ベルターンスは、今シーズン平均15.4得点、3ポイントシュート成功率43.4%を記録しています。

問題は、ウィザーズが夏までベルターンスをトレードしない意向を示していることですが、もし気が変われば、ベルターンスはクリッパーズにとって最高のターゲットの一人となるでしょう。

また、貴重なベンチメンバーの一人とはいえ、クリッパーズがモントレズ・ハレルのトレードの引き金を引くかどうかも不透明です。

ハレルはチームで4番目に高い平均19.4得点を記録していますが、彼の契約は今シーズンで切れるため、クリッパーズが彼をトレードという形で有効的に活用したとしても、それは驚くことではありません。

 

トレードに活用できそうなルーキーが居るということからも、クリッパーズが他の競争力のあるチームより優位な立場にあることは分かるはずです。

2人のルーキー――テレンス・マンと、フィオンドゥ・カベンゲリは、クリッパーズでの出場機会こそ限られていたものの、Gリーグでは攻守に渡って良いプレイを続けているため、将来的に有望な選手としての地位を確立しました。

ライバルチームのエグゼクティブは、マンやカベンゲリについて「彼らはNBA(で通用する)選手だ」と語っています。

「ドラフトでは、どちらも(指名するかどうか)多くの議論をしたよ。彼らは強く、NBAで通用するボディで、攻守でプレイできる。どれくらい良いのか?ということが問題だが、彼らはNBA(で通用する)選手さ」

その他にも、クリッパーズにはキャリア2年目を迎えたジェローム・ロビンソンや、ランドリー・シャメットといった若い選手も居ます。

彼らはローテーションの一部ですが、リーグで価値のある選手として評価されているのも事実で、決してトレードに利用不可ということでも無いでしょう。



26勝12敗でウェスタン・カンファレンス3位のクリッパーズは、ウェスト首位のレイカーズ以上にロスターをアップグレードするチャンスがあり、その機会を伺っているかもしれません。

今後数週間はレイカーズに限らず、クリッパーズのトレードの動きについても気にかけておきたいところです。

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