NBAが新型コロナウイルスの影響でシーズンの中断を決定してから、もうすぐ3週間が経ちますが、未だに再開の目処は立っていません。
リーグは6月か7月頃にシーズンを再開させたいと考えているようですが、その予定さえも日を追うごとに難しくなっていると言えるでしょう。
そして当然ながら、シーズンを再開する時期が遅くなれば遅くなるほど、2020年のNBAドラフトの時期も遅くなります。
『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は、当初6月25日に予定されていたドラフトが、8月または9月に延期される可能性があると伝えました。
「ドラフトを開催するシナリオは、プレイオフの後になる可能性が非常に高いため、ドラフトとフリーエージェントまではまだ時間がある。リーグが7月か8月にシーズンを再開させた場合、9月に入ってもファイナルが終わるまでは、ドラフトとフリーエージェントは行われない可能性がある」
シーズン再開の目処が立たないことや、ドラフトを先に開催できない要因は様々ですが、特に自主的な隔離や、社会的距離といったものが大きく関係しているでしょう。
ウイルスの感染を抑えるため、政府は一度に何人まで集まることができるか、互いにどれだけ近づくことができるかなどといったガイドラインを設定しています。
この規則がある以上、チームがワークアウトでドラフト候補の選手を招集したり、ドラフトコンバインを開催することは不可能になります。
選手に対する知識が無ければ、実力を見極めてドラフトで指名するのは難しいことでしょう。
まだ6月にドラフトを開催するというシナリオも存在するようですが、ウォジナロウスキー記者は、それはシーズンが中止されるシナリオであると指摘しました。
「リーグ関係者と話をしている限りでは、6月25日にドラフトが開催される唯一のシナリオは、NBAがシーズン中止を決めている場合のみのように感じる。プレイオフの間にドラフトを組み込むことも不可能だ。プレイオフで競っているチームがある限りは、トレードすることができない。大抵のトレードには選手が関与している」
WNBAでは、4月17日に予定通りドラフトを開催させる予定ですが、それもまだ確定したわけではありません。
前例の無い出来事にNBAが最善を尽くそうとしていることは間違いありませんが、無情にも時間はどんどん過ぎていきます。
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