ワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールが右肩の回旋筋腱板の負傷のため、今月からオーランドで再開される2019-20シーズンに参加しないことを、チームが公式に発表しました。
公式発表によれば、ビールのシーズン再開不参加はチームの医師、ビール本人、彼の代理人との全面的な協議の上で決定したようです。
ウィザーズのトミー・シェパードGMは、今回の決定について次のように語っています。
「ブラッドリーはできる限りの準備をしたが、彼の個人ワークアウトを綿密に監視した後、オーランドではプレイをせずに怪我のリスクを避けることが最善であるという結論に至った。
3月から現在に至るまでの長い中断期間は、我々が見慣れているような非常にハイレベルなパフォーマンスを、彼が準備するのに十分な時間があるとは思わなかった」
公式発表によれば、ビールは今シーズンの序盤から右肩に違和感を感じており、シーズンを通して肩の問題に対処していたようです。
ビールは夏の間にリハビリを行うため、オーランドへ向かうチームに帯同することはありません。
また、この決定はビールの自発的な辞退ではなく、負傷によるプレイ不可能であることを示唆していることから、ビールの今シーズンの残りのサラリーは没収されない可能性があります。
ただしその場合、ウィザーズはビールの代替選手と契約することもできません。
先日、ウィザーズはシーズン再開を辞退したダービス・ベルターンスの代替選手としてジェアリン・グラントと契約を結びましたが、負傷扱いとなっている選手は別の選手に置き換えられないようになっており、アキレス腱断裂から回復中のジョン・ウォールがその例となっています。
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ウィザーズがダービス・ベルターンスの代替選手としてジェアリン・グラントと契約予定
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ビール自身も「難しい決断で、チームリーダーとして軽視できるようなものではなかった」と語りました。
「プレイオフ争いをするチームの力になりたいと思っていたけど、(不参加は)長期的に見れば全員にとってベストな決断だと思っている。チームメイトやファン、組織全体からのサポートに感謝をしているし、これまでの歩みを継続するために来シーズンの復帰を楽しみにしている」
現在24勝40敗でイースタン・カンファレンス9位のウィザーズは、同8位のオーランド・マジックと5.5ゲーム差が離れている中、ビール、ウォール、ベルターンスが不在のロスターで残りの8試合を戦う必要があります。