ニューヨーク・ニックスでキャリア2年目を過ごすセンターのミッチェル・ロビンソンは、今シーズンのフィールドゴール成功率で74.2%を記録しており、これはウィルト・チェンバレンが保持していた単一シーズンのフィールドゴール成功率72.7%を上回るものでした。
しかし、この記録が認められるには最低300本のフィールドゴール成功が必要であり、ロビンソンはそれが達成可能なペースで試合に出場していたものの、前代未聞のシーズン中断に加え、ニックスはオーランドでのシーズン再開に参加できなかったため、彼の記録を残すかどうかは議論の的となっていました。
『SNY』のイアン・べグリー記者によれば、シーズン再開後の8試合でロビンソンのフィールドゴール成功率を上回る選手が居なかった場合、ロビンソンの記録は認められることになるようです。
それは、単一シーズンのフィールドゴール成功率歴代1位にロビンソンの名前が残ることが、ほぼ確実に決まったことを意味します。
『Daily Knicks』のVivek Dadhania記者は、今シーズンのフィールドゴール成功率でリーグ2位(69.8%)につけているユタ・ジャズのルディ・ゴベアが、再開後の8試合で89本連続フィールドゴール成功を記録することで追いつけると指摘しました。
現実的に見ても、ゴベアが今シーズン1試合あたり5.7本のフィールドゴール成功数を記録していることを考えても、誰かがロビンソンの記録を超えることは厳しいでしょう。
チェンバレンの歴代記録は1972-73シーズンに記録されて以降、誰にも破られることはありませんでした。
チェンバレンでさえ70%超えをキャリア全体で一度しか達成していない中、近年ではディアンドレ・ジョーダンが史上2人目の70%超えを――それも三度に渡って記録してきましたが、それでもチェンバレンの記録には届いていません。
そんな約40年間に渡って不滅だった記録がキャリア2年目の22歳の選手によって更新されるのですから、非常に衝撃的なことだと言えるでしょう。