サンアントニオ・スパーズのデマー・デローザンが来シーズンの約2,770万ドル(約29億7,000万円)のプレイヤーオプションを破棄した場合、彼は最も注目を浴びる2020年の無制限フリーエージェントの一人となる可能性があります。
しかし、デローザンは差し迫る決断よりも、オーランドでのシーズン再開後のプレイに焦点を当てているようです。
『San Antonio Express』のトム・オースボーン記者によれば、デローザンは自身のプレイヤーオプションについて「考えていない」と、具体的な明言を避けました。
「色々なことが起き、明日に何が起こるのかも分からない。だから、今この瞬間が心配で仕方ないんだ。過程や全体を通して、日々を大切にしようと自分に言い聞かせている」
今年3月には、スパーズと契約延長を結ばなければデローザンがフリーエージェントになるという報道もありましたが、彼はそれを「馬鹿げたこと」と一蹴しています。
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スパーズに不満の噂に、デマー・デローザンが反論「馬鹿げたこと」
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新型コロナウイルスの影響でリーグが経済的損失を受けており、来シーズンのサラリーキャップが未知数であることや、そもそも今年はキャップスペースに余裕を持ったチームが少なく、キャップスペースを持つチームは再建段階であり31歳のデローザンにフィットしないことを考えると、彼がプレイヤーオプションを行使するのは理にかなった選択だと言えるでしょう。
今シーズンのデローザンは61試合(平均34.3分)に出場し、平均22.2得点、5.6リバウンド、5.6アシスト、フィールドゴール成功率52.6%を記録した一方で、3ポイントシュート試投数はルーキーイヤー以来最低の平均0.5本を記録しました。
3ポイントシュートが飛び交う現代のNBAにおいて、デローザンは3ポイントシュートに頼らずペリメーター内から得点を量産する興味深い選手です。