ニューオーリンズ・ペリカンズがヘッドコーチのアルビン・ジェントリーを解任したことを、チームが発表しました。
ペリカンズの運営部門バイスプレジデントであるデイビッド・グリフィンは、次のように声明を述べています。
「アルビンが組織や地域社会に貢献してくれたことに感謝します。こうした動きは適切なタイミングが重要であり、我々は今が変化を起こし、新たな声を取り入れるべきタイミングだと考えています」
ジェントリーの解任を決定付けたのは、間違いなくオーランドでの8試合のシーディングゲームだったと言えるでしょう。
ペリカンズはシーズン再開時点でウェスタン・カンファレンス8位だったメンフィス・グリズリーズを3.5ゲーム差で追い、同9位のポートランド・トレイルブレイザーズと並んでいました。
しかし、プレイイン・トーナメント進出を決めたブレイザーズとは対照的に、ペリカンズは優位な日程を持っていたにも関わらず苦戦を強いられました。
ジェントリーはペリカンズでの5年間で通算175勝225敗(.438)を記録し、2018年には一度だけプレイオフ進出を決めました。
『ESPN』のアンドリュー・ロペス記者が指摘しているように、ペリカンズはジェントリーの在任中に何度も怪我による打撃を受けましたが、スーパースターのアンソニー・デイビスがチームを引っ張っていたことを考えると、首脳陣の期待はもっと高かったのかもしれません。
ジェントリーには1年間の契約が残っていますが、オーナーは彼の契約を完済しながら、新たな指揮官を雇うことを許可したようです。
ジェントリーの解任によって、ペリカンズはシカゴ・ブルズに次いで新たなヘッドコーチを探す別のチームとなります。
『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によれば、クリッパーズのタロン・ルーAC(アシスタントコーチ)や、ロサンゼルス・レイカーズのジェイソン・キッドACは、ペリカンズの新指揮官の有力候補として挙げられています。
特にルーACに関しては、グリフィンがキャバリアーズで首脳陣に就いていた頃にヘッドコーチを務めていたこともあり、強い繋がりがあると言えるでしょう。
その他にも、ネッツの元HC(ヘッドコーチ)であるケニー・アトキンソンや、ロケッツのマイク・ダントーニHC(解任した場合)も、候補として挙がっているようです。
ザイオン・ウィリアムソンやブランドン・イングラムといった有望な若い選手や、ドリュー・ホリデーやJJ・レディックといったベテランの選手が支えるペリカンズを指揮するのは、非常に魅力的な仕事となるはずです。