ヒューストン・ロケッツの新たなヘッドコーチにスティーブン・サイラスが就任することを、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じています。
サイラスは2000年から7チームに渡ってNBAでアシスタントコーチを務めており、最近では2018年からダラス・マーベリックスのリック・カーライルHC(ヘッドコーチ)の下でアシスタントコーチを務めていました。
サイラスの父は元NBAスターかつヘッドコーチ経験もあるポール・サイラスで、彼はクリーブランド・キャバリアーズでレブロン・ジェームズのキャリアの最初の2年間を指揮した経験もあります。
ロケッツは先月に退任したマイク・ダントーニHCの後任を決めるべく、様々な候補と面接を行った後、元ロケッツ指揮官で現在は『ESPN』のアナリストを務めているジェフ・ヴァン・ガンディ、現在のロケッツのアシスタントコーチを務めているジョン・ルーカス二世、そしてサイラスの3人が最終候補として残りました。
ウォジナロウスキー記者によれば、サイラスはオフェンス面の創造性を高く評価されたようです。
実際、彼はルカ・ドンチッチやステフィン・カリー、ケンバ・ウォーカーといったスター選手たちを見てきたため、それがジェームズ・ハーデンとラッセル・ウェストブルックを中心としたロケッツのオフェンスに生かされることが期待されています。
とはいえ、今後のロケッツを率いていく任務は簡単なことではありません。
ハーデンとウェストブルックは互いに30歳を超えているほか、昨年のオフシーズンにウェストブルックを獲得するために、将来の4つの1巡目指名権のコントロールも失いました。
リスクを恐れない補強を行うことで知られていたダリル・モーリー元GM(ゼネラルマネージャー)であれば、この状況を打破することはできたかもしれませんが、彼は76ersのフロントオフィスに加入することになります。
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それでも、おそらくロケッツは競争力を維持することを望んでいるでしょう。
ヘッドコーチ経験こそありませんが、リーグで最も優れたアシスタントコーチの一人であったサイラスの手腕に注目です。