ロサンゼルス・クリッパーズとガードのルーク・ケナードが契約延長を結んだことを、チームが正式に発表しています。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、新たな契約は4年6,400万ドル(約66億円)となるようです。また『Los Angeles Times』のアンドリュー・グレイフ記者によると、新たな契約は5,600万ドル(約58億円)が保証されており、残りの800万ドル(約8億円)は達成可能なボーナスとなっています。
クリッパーズの運営部門のローレンス・フランク代表は、ケナードとの契約延長について次のように声明を述べました。
「日々成長を続けるダイナミックかつ新進気鋭の若手とのコミットメントを確保できることに興奮しています。我々はルークの多様性や成熟度に感銘を受け、今回のトレーニングキャンプ中に彼をより知ることができたのは光栄なことだったと感じています。我々は彼がこの組織にフィットする信じており、彼も同じように感じていることを喜ばしく思います」
24歳のケナードがキャリア3年目の2019‐20シーズンの大半を膝の怪我で欠場したことを考えると、今回の契約延長の金額は少し印象的なものだと言えるでしょう。2019‐20シーズンをデトロイト・ピストンズで過ごしたケナードは28試合(平均32.9分)に出場し、平均15.8得点、3.2リバウンド、4.1アシスト、フィールドゴール成功率 44.2%、3ポイントシュート成功率 39.9%を記録しました。
しかし、ケナードはこのオフシーズンに3チーム間トレードを介してピストンズからクリッパーズに移籍しました。『The Athletic』のジェームズ・L・エドワーズ記者によれば、ケナードが年俸1,500万ドル以上の契約延長を希望したことや、彼の怪我の経歴、そしてチームの方針転換が彼の放出に繋がったと報じています。
クリッパーズのケナードへの長期投資は、チームが彼の怪我を楽観視していることを意味するでしょう。このオフシーズンに年俸1,600万ドル相当の契約を結んだのはマーキーフ・モリス(クリッパーズと年俸1,600万ドル)やダービス・ベルターンス(ワシントン・ウィザーズと年俸1,600万ドル)、マリーク・ビーズリー(ミネソタ・ティンバーウルブズと年俸1,500万ドル)といった選手たちです。ケナードは彼らと同等の活躍を収めることが期待されています。
また『ESPN』のボビー・マークス記者は、今回の契約延長によってクリッパーズは合計サラリーが2021‐22シーズンのサラリーキャップ予想を大きく超過するため、贅沢税の対象となる可能性が高いことを指摘しました。
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カワイ・レナードの長所を生かすため、”トライアングルオフェンス”を試みるクリッパーズ