伝統的なオフェンスの形の一つである”トライアングルオフェンス”は今季、ロサンゼルス・クリッパーズの下である種の復活を遂げるかもしれません。
『Hoops & Brews』によれば、クリッパーズのタロン・ルーHC(ヘッドコーチ)は記者団とのインタビューの中で、スターのカワイ・レナードの最大の武器の一つであるミッドレンジショットを生かすため、何度かトライアングルオフェンスを試みる予定であると語りました。
「トライアングルから2~3セット組み立てて、コービー(ブライアント)やマイケル(ジョーダン)がプレイしていたようなスペースを作り出し、同様の形でカワイにもプレイさせる。彼は2人の選手をとてもリスペクトしているから、我々は彼にも成功してもらいたいんだ」
ルーHCは現役時代にブライアントやジョーダンと一緒にプレイしていただけでなく、トライアングルオフェンスの支持者として最も有名な指揮官であるフィル・ジャクソンの下でプレイしていた経験も持ち合わせています。
トライアングルオフェンスはピック&ロールやアウトサイドシュートを犠牲にするため、ペース&スペースが主流である現代のNBAでは人気を失っています。それによってミッドレンジショットの価値も軽視される傾向にあるため、上手くいけばミッドレンジから効率良く得点を重ねることもできるかもしれません。この分野においてレナードの才能は非常に優れているため、クリッパーズがトライアングルオフェンスを復活させようと試みるのは理にかなっているでしょう。
ルーHCはトライアングルオフェンスについて「失われた芸術」と語りました。
「どのチームもミッドレンジショットを捨てている。それに取り組んでみるのはどうだろうか」
「第4クォーターの終盤でさえ、ミッドレンジショットが試合を決めることもある。プレイオフでも通用するショットだ」
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タロン・ルーがクリッパーズの指揮官になったのは、カワイ・レナードやポール・ジョージに対する優遇措置をやめるため?