ジェームズ・ハーデンとチームメイトの間に亀裂か、新人選手にボールを投げつける場面も?

ヒューストン・ロケッツのスターであるジェームズ・ハーデンはチームの方向性に不満を抱いており、競争力のあるチームへのトレードを要求していることが頻繁に報じられてきました。しかし、彼の契約はまだ2年間が保証されていることから、ロケッツは望み通りのトレードが見つかるまで時間をかけて検討するつもりでいました。同時に、ハーデンも自身がトレードされるまで「プロであり続ける」と語り、チームに協力的な姿勢であるように見えました。

この考え方が変わる可能性があります。ロケッツはハーデンのトレードを急いだ方がいいかもしれません。

数日のうちに、ハーデンとチームメイトの関係性は悪い方向に進んだようです。『The Athletic』のシャムス・シャラニア記者によれば、ハーデンは日曜日と月曜日の練習中にチームメイトと口論になりました。加えて、ハーデンはその中でロケッツの新人選手であるジェショーン・テイトにボールを投げつけたことも報じられています。

シャラニア記者は、競争力の激しい環境での練習中に緊迫した雰囲気になることは珍しいことではないと指摘しました。とはいえ、普段のハーデンは穏やかな性格であったことから、ロケッツの関係者の中には、チームメイトと対立したことで「ハーデンらしくない」と感じる者もいたようです。

ミネソタ・ティンバーウルブズとジミー・バトラーが別れた2018年の出来事と、今回のロケッツとハーデンの出来事は似ているようにも思えますが、シャラニア記者はこの2つの出来事に大きな違いがあると指摘しています。それは当時のバトラーが契約の最終年であったことと、普段から彼は激しく、気まぐれな性格であったことです。そのため、ロケッツは引き続きハーデンのトレードをじっくりと検討することに集中しているようです。

当初、ロケッツはハーデンを引き留めることについて楽観的になっていました。チームはオフシーズンにラッセル・ウェストブルックをトレードし、代わりにジョン・ウォールを獲得しました。フリーエージェントではクリスチャン・ウッドやデマーカス・カズンズらと契約を結びました。しかし、ハーデンのチームを去りたいという考えを変えることはできませんでした。

ハーデンはブルックリン・ネッツ、フィラデルフィア・76ers、ミルウォーキー・バックス、マイアミ・ヒートのいずれかに自身がトレードされることを希望していると報じられています。現時点では、いずれのチームにも差し迫った情報はありませんが、NBAの世界で状況は一瞬にして変わります。

何にせよ、まずは12月23日(日本時間24日)のオクラホマシティ・サンダーとの開幕戦を迎えるにあたって、ハーデンが新しいチームメイトとどのような関係で試合に臨むか注目しましょう。

合わせて読みたい
ジェームズ・ハーデンの希望を叶えすぎたロケッツ

『ステフィン・カリー 努力、努力、努力 自分を証明できるのは、自分だけ』

  • 原著:Marcus Thompson,2
  • 著:マーカス トンプソン,2
  • 翻訳:東山 真

歴代最高のシューターとして謳われる、ステフィン・カリーの人生にフォーカスした待望の評伝の日本語版!

ウォリアーズファンはもちろん、全てのNBAファンにオススメの一冊です!

Amazon

楽天ブックス

Yahoo!ショッピング

-
-

© 2024 NBA TOPICS