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深刻な新型コロナウイルスから回復したカール・アンソニー・タウンズ「二度とコートに戻ることができないと思うほどだった」

新型コロナウイルスの陽性反応が出ても、実際には感染していなかったり、無症状だった選手は何人もいました。しかし、ミネソタ・ティンバーウルブズのスターであるカール・アンソニー・タウンズは違いました。

タウンズは1月15日(日本時間16日)に新型コロナウイルスの陽性反応が発覚して以降、2月10日(同11日)のロサンゼルス・クリッパーズ戦に復帰するまで13試合の欠場を余儀なくされました。『ESPN』のオーム・ヤンミスク記者とのインタビューに応じたタウンズは、離脱中に新型コロナウイルスによって何度も「恐怖に怯える夜」を過ごしたことを明かしました。

「新型コロナウイルスに感染して全てが止まった。…自分はハイリスクなケースだった。新型コロナウイルスは何一つとして良いものを与えてくれず、恐怖に怯える夜をたくさん過ごすことになった」

タウンズの母親であるジャクリーン・クルーズ・タウンズさんや、他の6人の家族は、新型コロナウイルスに関連する合併症によって亡くなりました。タウンズは自身が遺伝的に母親に近かったことから、症状に苦しむことになったと付け加えました。

それでも彼は深刻な状態から回復し、コートに戻ってきました。チームは119-112で敗れたものの、31分間の出場で18得点、10リバウンドを記録したタウンズの感情は、再びコートに戻って来られたことに対する感謝でした。

「僕はただコートで笑顔だったよ。ここまで来ることができた自分を誇りに思う。…事態は深刻だった。もう二度とコートに戻ることができないと思うほどだった」

タウンズは慣れ親しんだNBAに戻ることができました。しかし、1ヶ月弱の間にNBAの状況は大きく変わりました。その一つがオールスター開催に対する一部の選手の反対です。

当初、リーグは新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して、今年開催される予定だったインディアナポリスでのオールスターを2024年に延期しました。しかしその後、リーグはアトランタでオールスターを開催することを決定しました。その規模は従来のオールスターより小さいものですが、新型コロナウイルスが蔓延するなかで無理やりオールスターを開催することに疑問を感じる選手もいます。

実際に新型コロナウイルスの恐怖を味わったタウンズは、当然ながらオールスター開催に否定的な選手の一人です。彼は「個人的にオールスターは開催すべきとは思わない」と語るとともに、自身がNBA選手であったために迅速な治療が受けられたことに対して「罪悪感」があると付け加えました。

「自分の受けた治療が、世界中で誰もが広く受けられればいいのにと、とても罪悪感がある。自分にリソースがあるからこそ、罪悪感がある。だから自分のリソースを共有していきたいよ」

ウルブズはここまで6勝19敗でウェスタン・カンファレンス最下位。同14位のオクラホマシティ・サンダーと既に4.5ゲーム差をつけられていますが、待ちに待ったスターの復帰に少しでも状況が好転することを楽しみにしたいところです。

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