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ラプターズ史上最高のルーキーコーチと評されるニック・ナースHCの手腕

今季が就任1年目であるトロント・ラプターズのニック・ナースHCは、8つのリングを持つ男――ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHCと、NBAファイナルの舞台で相まみえています。

カーHCは、現役時代に5度、そしてコーチ時代で3度、NBAチャンピオンに輝きました。

それは一見すると理不尽な戦いのようですが、第3戦の時点でラプターズが主導権を握っていることを考えれば、決してそうとも言えないでしょう。

第3戦に勝利した後、ナースHCはこう語っています。

「それぞれの試合が重要で、次の試合も(第3戦と)同じくらい重要になるね。プレイオフを通じてそんな感じで、我々は目の前の相手を守ってプレイするようになった。それが、我々の出来ることの全てだよ」



NBAファイナルへ到達するのは容易でないにも関わらず、ナースHCは1年目にしてその舞台で戦っているわけですから、もはや彼は普通のルーキーコーチではありません。

ダラス・マーベリックスのリック・カーライルHCは、ナースHCについて次のように語りました。

「私はニックをよく見ていたよ。我々は、今季2度対戦した。彼は調整力が凄まじく、私は彼のシーズン全体のアプローチが大好きだね。彼らはここ(ファイナル)に到達するため、NBAで1年目のコーチのために、シーズン全体の準備をした。それは簡単なことでは無いよ。」

ナースHCには4度の優勝経験があり、イギリスのリーグで2度、現在のGリーグと呼ばれる場所で2度――どちらもNBAではありませんが、彼のコーチとしての手腕は評価すべきものがあります。

それを最も示した場面の一つとして、第2戦でゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーを抑えるために、”ボックス&ワン・ディフェンス”を仕掛けたことは注目を集めました。

それは型破りな戦術と言えるかもしれませんが、ナースHCがフルタイム、フルコートのデータを1年間かけて分析したからこそ、出せた戦術でもあるでしょう。

第3戦では、ウォリアーズのクレイ・トンプソンや、ケビン・デュラントの離脱に救われたかもしれませんが、第4戦では彼らが復帰する可能性が十分にあるため、これまで以上に一筋縄ではいきません。

しかし、ラプターズのカイル・ラウリーは、ナースHCが第4戦に向けて準備が出来ていると語りました。

「彼の試合に対する心構えは特別で、1年を通してその成長は彼にとって良いものとなったね。彼は初めてのヘッドコーチではないけど、NBAでは初めてのヘッドコーチだ。だけど、彼がこれまでに多くのリーグやチームでヘッドコーチを務めてきた経験は、一種のステップアップとなり、成長を続けたよ。」

ウォリアーズが第4戦、もしくはこの先のシリーズで戦力を取り戻した時、ラプターズ史上最高のルーキーコーチの手腕の真髄を、私たちは目の当たりにできるかもしれません。

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  • 原著:Marcus Thompson,2
  • 著:マーカス トンプソン,2
  • 翻訳:東山 真

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