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史上3人目となる2チームでファイナルMVPに輝いたカワイ・レナード、今夏のFAに関しては「後で決める」

1度目は5年前、3連覇を狙うマイアミ・ヒートをサンアントニオ・スパーズが破った時、カワイ・レナードはファイナルMVPを受賞しました。

そして2度目は今年、同じく3連覇を狙うゴールデンステイト・ウォリアーズをトロント・ラプターズが下し、レナードは再びファイナルMVPを受賞しました。

レナードは、優勝についてこう語ります。

「これこそ、俺がバスケットボールをする理由だよ。これが、俺の目的なんだ」



レナードは、ファイナルで1試合あたり平均28.5得点、9.8リバウンド、4.2アシストを記録しましたが、彼をこのシリーズだけで評価するのはやや物足りないかもしれません。

今年のプレイオフを通じて、レナードは得点、リバウンド、スティールの総数でそれぞれ1位を記録しており、この3つのスタッツで1位を記録したのは1984年のラリー・バード以来です。

ラプターズのカイル・ラウリーは、レナードについて次のように語りました。

「彼はNBAで最高のツーウェイプレイヤーだと思うよ。彼は、試合にも、自分自身の肉体にも、ハードに取り組んでいる。そしてバスケットボールを愛しているんだ」

2014年にスパーズでファイナルMVPを受賞した時、レナードは1試合あたり平均17.4得点、6.2リバウンドを記録し、主にレブロン・ジェームズを抑えたことが評価されましたが、それでも表立ってチームを引っ張るような存在ではありませんでした。

しかし今年の場合、レナードはもっと支配的であり、特に敵地で迎えた第3戦や第4戦では、第3クォーターに爆発的な得点力を見せてチームを牽引しています。

また、第5戦では第4クォーターに2分間で10得点を挙げるなど、まさにラプターズのエースとして大役を果たしました。

ラプターズのニック・ナースHCは、レナードについて次のように語っています。

「間違いなく最も良かったのは、どういうわけか私が彼のプレイをすぐ近くで、サイドラインから見られたことかな。本当にクールだよ」

レナードは、スパーズとラプターズでファイナルMVPを受賞したことにより、NBA史上3人目となる2つの異なるチームでファイナルMVPを受賞した選手となりました。(その他は、ロサンゼルス・レイカーズとミルウォーキー・バックスで受賞したカリーム・アブドゥル・ジャバー、ヒートとクリーブランド・キャバリアーズで受賞したレブロン・ジェームズ)

また、加入後1年目でファイナルMVPを受賞した史上4人目の選手でもあります。(その他は、1980年にレイカーズでマジック・ジョンソン、1983年にフィラデルフィア・76ersでモーゼス・マローン、2017年にウォリアーズでケビン・デュラント)

それから、レナードはプレイオフを通じて732得点を記録し、これはマイケル・ジョーダン(1992年に759得点)、レブロン・ジェームズ(2018年の748得点)に次いで、3番目に多い数字となりました。

レナードは、次のように語っています。

「ハードに取り組み続けたことで、自分の考えをこの目標にセットすることができた。新しいチームに来て、そこはラリー(オブライエン・チャンピオンシップ)トロフィーを獲得しようとする俺の考えと同じだった。自分のハードワークが実を結んで嬉しいよ」



さて、レナードは今後、自身のフリーエージェントに目を向けなければなりません。

6月26日までにプレイヤーオプションを行使して残留するか、それとも6月30日に無制限フリーエージェントになるかです。

レナードがフリーエージェントとなる場合、ラプターズはレナードに最大5年1億9,000万ドルの契約を提示でき、他のチームの場合は最大4年1億4,000万ドルで契約を提示できます。

ただ一方で、あえて短期的な契約を結ぶということも悪くない選択肢でしょう。

8年間のキャリアを持つレナードは、2年後の2021年にフリーエージェントとなることで、キャリア10年のフリーエージェントとしてより多くのサラリーを貰えるようになるからです。(7~9年目の選手はサラリーキャップの最大30%であるのに対し、10年目以降の選手は最大35%まで契約できる)

レナードは、今後の自身の契約について、簡潔にコメントしました。

「チームメイトやコーチとの戦いを楽しんでいるから、後で考えるよ」

もし、レナードがフリーエージェントとなった場合は、彼がどのチームと契約するにしても、来季は3,300万ドルの大金が保証されるでしょう。

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