NBAには独自のルールとして、ディフェンス3秒ルールが存在します。
これはディフェンス側の選手が、オフェンス側の選手のディフェンスに付かずに、ペイントエリアとその外側の仮想レーンに3秒以内留まった場合にバイオレーションとなるものです。
本来は長身の選手が有利なバスケットボールにおいて、そういった選手がペイントエリアに留まり続けると、低身長の選手のパフォーマンスが低下してしまうために策定されました。
さて、どうやら今年のドラフト1位指名を受けたニューオーリンズ・ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンは、こういったルールで生まれる”スペーシング”が自身の成長に有益だと考えているようです。
ウィリアムソンは先日、『NBA.com』に対し次のように語りました。
「(ディフェンダーはずっと)ペイント内に立っていられないから、それは俺により多くの動きができる空間を与えることになるね。スリーポイントシュートラインは、誰でも(スリーポイントシュートを)打てるおかげで、さらにスペーシングを生み出せる。俺はスペーシングが大好きだ。夢が叶うようなものだよ。だって、攻め込むたびに、俺のためにスペーシングがあるんだからね」
ウィリアムソンはデューク大での1年間で、1試合あたり平均22.6得点、8.9リバウンド、FG成功率 68.0%という非常に高いスタッツを記録しました。
2018-19シーズンの最優秀選手賞(ネイスミス賞)も受賞したウィリアムソンですが、彼はまだプレイのいくつかが過小評価されていると感じているようです。
「ローポストでのプレイに十分な信頼を得られていない気がする。俺はウィングからでも、トップからでも攻めることができるけど、カレッジは少し違って、誰もが(ディフェンスで)ヘルプにに来ることができる。NBAでもヘルプはあるけど、それほどではない。だから自分のスキルをもっと見せられると思うね」
ウィリアムソンは7月5日(日本時間6日)より、ラスベガスで開催されるサマーリーグでニューヨーク・ニックスと戦うことになります。
相手にはデューク大のチームメイトであり、今年のドラフトで3位指名を受けたRJ・バレットもいます。
そういった点も踏まえて、ウィリアムソンがカレッジよりもどれだけのパフォーマンスができるか、見どころ満載だと言えるでしょう。