5月のドラフトロッタリーでニューオーリンズ・ペリカンズが全体1位指名権を獲得した時、ザイオン・ウィリアムソンはペリカンズに指名されたくないとの憶測がありました。
しかし、それは虚偽の情報であり、むしろウィリアムソンはキャリア全体を可能な限りペリカンズで過ごしたいと考えています。
『Complex』のマックリン・スターン氏に対し、ウィリアムソンは次のように語りました。
「僕はコービー(ブライアント)やダーク(ノビツキー)のやったことが大好きだった。僕の意思はキャリア全体でペリカンズに居続けることだけど、何が起こったとしても、その場所が嫌いだから去るということはしない。ただのビジネスに過ぎないんだ」
コービーは20年間をロサンゼルス・レイカーズだけに、ノビツキーは21年間をダラス・マーベリックスだけに、自身のキャリアの全てを一つのチームに注いできました。
それをウィリアムソンも望んでいると語ったことは、ニューオーリンズにとって素晴らしい兆候であると言えるでしょう。
そしてウィリアムソンが望むのは、ペリカンズでただキャリアを過ごすことだけではありません。
彼は今季のペリカンズが優勝争いをできると信じています。
「僕はチームメイトを信頼しているから、最高点は優勝だと思っている。だけど、現実にも向き合わなければいけない。大きな期待が寄せられているけど、僕たちがどのように機能するか見極めなければいけないね。上手くいくとは思うけど、やりたいことを知り、傾向を掴んで馴染むには時間がかる。それに素早く適応できるほど、僕たちの最高点は高いと思うよ」
ペリカンズはアンソニー・デイビスやジュリアス・ランドルを失った代わりに、非常に興味深いロスターを構築させることに成功しました。
ドラフト全体1位指名のウィリアムソンを筆頭に、デイビスを放出したことで獲得したブランドン・イングラム、ロンゾ・ボール、ジョシュ・ハート、ベテランのJJ・レディックやデリック・フェイバースを獲得しています。
多くの人々は、そのロスターがロサンゼルス・レイカーズやロサンゼルス・クリッパーズを脅かす存在とは考えていませんが、ウィリアムソンは最近の歴史を参考に、それが可能であると語りました。
「現実は、時に知らないことも起こりうる。昨季の初めから、誰がラプターズの優勝を予想できただろうか?正直言って、僕はトップ5にも入れていなかったんだ」
だからこそ、ペリカンズにも優勝の可能性は否定できません。
チームのコアはプレイオフの経験すら無い若い選手ですが、レディック、フェイバース、ドリュー・ホリデーらはプレイオフの経験を持つ実力派の選手です。
ペリカンズも整った戦力を有しているチームの一つであることを、気に留めておくべきでしょう。