昨季限りで現役引退をしたドウェイン・ウェイドは、先日マイアミ・ヒートと再契約を果たしたユドニス・ハスレムと共に、オーランドで開催されたジュニアNBAグローバルチャンピオンシップのグローバルアンバサダーとして講演し、自身の引退について言及しました。
「僕はやり切ったと思う。自分のやりたいことを、全てやったんだ」
ウェイドは、ヒートと再契約を結んで17シーズン目を迎えるハスレムについて、次のように語ります。
「素晴らしいと思うよ。僕たちは昨年やこの夏を通して、たくさん話し合ったんだ。彼がまだやりたいことについてさ。彼は引退する準備が整っていないんだよ」
「彼はまだロッカールームで選手に与えられるものがたくさんあり、文化を前進させ続けられるんだ。彼はリーダーシップとして重要なピースだし、(ヒートのヘッドコーチである)エリック・スポールストラにとっても大きなピースだ。彼らはそれを理解していたと思うよね」
ハスレムはキャリアの全てをヒートで過ごしており、今回の再契約によって、同一チームで過ごした期間は現役選手としてリーグ最長記録となります。
親友のハスレムを称賛したウェイドでしたが、自身が完全に引退したと感じているのかどうか尋ねられると、彼は少しためらいました。
「まだ引退した気分じゃない。トレーニングキャンプが始まって、メディアデーがあって、僕が慣れている全てのことに関わらない時が来て、”ああ、本当に引退したんだな”って感じるんだろうね」
しかし、ウェイドは決して振り返ることはしません。
「完璧だと感じている。やり切ったと感じたから、引退することが出来たんだ。僕のキャリアは、今まで自分が夢見ていたことを全て上回った。それが大切なんだ。いくらかの人は、やりたいことの一部を成し遂げられず、まだ思い残したことがあるように感じる。僕からすれば、僕はやり切った男だ。やりたいことは全てやったよ」
それからウェイドは、今年のドラフトでヒートが全体13位指名したタイラー・ヘロについて、期待を寄せるコメントを残しました。
「マイアミ・ヒートが誰かをドラフトする時、どのように築かれた選手であるかを知る必要があるんだ。だから僕は、彼が特別であることや、どんな選手になりたくて、どんな仕事をしたいのかということを既に知っている。彼はそれを望んでいるように見えるよ。彼のルーキーイヤーに何が起こるか楽しみだね」
私たちもまた、試合でウェイドを観られない瞬間に、彼が引退したのだと真に実感するのでしょう。