『Daily News』のステファン・ボンディ氏によると、ニューヨーク・ニックス期待の新人であるRJ・バレットは、実力を疑われることや、見落とされることについて、慣れていると語りました。
[kanren postid="14021"]「カナダ出身だからね。自分の人生をずっと疑われてたんだ。だから今は慣れているよ」
『Vegas betting odds』のオッズによれば、ニックスは今季も50試合以上に敗れ、7年連続でプレイオフ進出を逃すと予想されましたが、もっと厳しい現実を突きつけられたのは、2019年のドラフトで指名された選手に、その年のルーキーがそれぞれ投票する新人選手アンケートでした。
バレットは全体3位指名の選手であったにも関わらず、「新人王」と「最高のキャリアを送れる選手」の項目で、それぞれ2票ずつしか得られず、その他の項目は1票たりとも得られなかったのです。
しかし、バレットはアンケートの結果を受けても、こう語りました。
「全てが終わって結果を見れば、誰もアンケートのことなんて覚えていないだろうね」
バレットはニックスのプレイオフ出場と、自身の新人王受賞の、2つの野心的な目標を定めています。
「(新人王は)間違いなく重要だ。子供の頃から考えていたことだからね。それを達成する唯一の方法は、ハードに取り組むことだと思っていたんだ」
もちろん、ニックスにとって1988年のマーク・ジャクソン以来受賞経験の無い新人王を獲得するのは、簡単なことではありません。
長い出場時間や、重い責任を背負う必要もあるでしょう。
バレットの最大の強みは、スコアリングです。
それを発揮できるかどうかが重要ですが、あるNBAのエグゼクティブの一人は『Daily News』に対し、バレットの得点能力についてこう評価しました。
「RJなら大丈夫だ。彼はスコアラー。NBAで得点できるはずだ」
バレットのもう一つの強みは、ポジションという型にはまらないことです。
ガード、もしくはフォワード――バレットはニックスでも、ポジションに縛られずにプレイできる自信を持っています。
「僕はプレイメイカーだと思っている。それはコーチK(デューク大のマイク・シャシェフスキーHC)が、僕に何度も言い聞かせたことだ。バスケットボール選手であるようにとね。だから、僕たちにはポジションなんて無かったんだ」
サマーリーグで足に軽傷を負い、FIBAワールドカップの出場もやむなく断念したバレットですが、彼は自信の目標のために脚光を浴びる準備が整っています。
自身のポテンシャルを申し分なく発揮し、懐疑論者を静まり返らせられるか、期待しましょう。