過去にも何度か、ニューオリンズ・ペリカンズは悪しき契約を結んできたかもしれません。
アレクシス・アジンカとの4年2,000万ドル、ソロモン・ヒルとの4年4,800万ドル、オメール・アーシックとの5年6,000万ドルの契約――
しかし、最悪の契約は、2015年にケンドリック・パーキンスと結んだ1年ミニマム契約だった可能性があります。
パーキンスがペリカンズと契約する前のシーズン、彼は途中から、当時レブロン・ジェームズが在籍していたクリーブランド・キャバリアーズでプレイしていました。
『ESPN』のデイブ・マクマホン氏は、パーキンスはデイビスに対し、ジェームズの素晴らしさを熱心に共有していたと指摘しています。
2015年に遡り、NBAのジャーニーマンであるセンターのケンドリック・パーキンスは、ニューオリンズに移籍し、ペリカンズでデイビスと1シーズンを共にプレイした。二人は遠征中に、しばしば食事を共にし、ディナーの会話の内容は頻繁にジェームズに向けられた。ディナーの間に、パーキンスは4度のMVPを誇る選手のフォーカスや、準備について、夢中に喋っていたのだ。
パーキンスは「彼にブロンのことを、よく自慢したものさ。彼が(ジェームズについて)聞く必要なんてなかったよ。僕がたくさん話していたからね」と語った。
2018年の夏、デイビスが新たな代理人を探している可能性があると言われた時、パーキンスはデイビスに『Klutch Sports』を紹介した。
『Klutch Sports』の創設者であるリッチ・ポール氏は、有名な代理人であり、ジェームズの代理人も務めているため、大きな転機となったことは間違いないでしょう。
デイビスはポール氏と契約し、ポール氏はデイビスをロサンゼルス・レイカーズへ導きました。
これらが事実であったとしても、当然パーキンスに全ての責任があったわけではありません。
ペリカンズはデイビスの周囲を固めることに失敗しただけでなく、そもそもニューオリンズ自体が小さな市場であるため、スター選手の獲得も難しいことです。
しかし、やはり種を蒔いたのはパーキンスになるでしょう。
ペリカンズは、デイビスを手放すことを望んではいませんでした。
とはいえ、ペリカンズはデイビスを手放したことで、レイカーズから相応以上とも言える見返りを得ることができました。
ドラフト1位指名権を獲得し、ザイオン・ウィリアムソンを加えることもできました。
ペリカンズは最も望んでいた道を進めたわけではないものの、今のところは絶好調のようです。
もし、新たなステップを開始したペリカンズが成功した場合、パーキンスとの契約は、皮肉にも最高の契約となるのでしょうか?