考察

ロッタリーからプレイオフに飛び込むことができる7チーム

フリーエージェント、トレード、引退、負傷――ありとあらゆる物語が起き、NBAの状況は一変しました。

もうNBAにスーパーチームは存在せず、ロサンゼルスにはバスケットボールの風が吹いており、ヒューストンは旧友を再会させ、ブルックリンはモス・デフとタリブ・クウェリのブラックスター(ヒップホップユニット)以来、最もエキサイティングなデュオを揃えています。

NBAのプレイオフへの道も、同時に変化することとなるでしょう。

今や、どのチームがどのような成績を残すか予想し難いため、昨シーズのロッタリーチーム(各カンファレンス下位7チーム)も、今シーズンのプレイオフに進出できる可能性は十分に考えられます。

ここでは、プレイオフに進出できる希望がある、昨シーズンロッタリーチームを7チームご紹介しましょう。(カッコ内は昨シーズンの成績)

ロサンゼルス・レイカーズ(ウェスト10位)

1年前、レイカーズはレブロン・ジェームズと契約したことでプレイオフの進出が期待されましたが、彼の鼠径部の怪我の影響もあり、厳しい現実を見ることになりました。

ですがその代わり、ジェームズは10年以上ぶりに約6ヶ月もの休暇を得ることができています。

長年に渡ってポストシーズンの終盤まで戦ってきたジェームズにとっては、この上なくフレッシュできる貴重な機会だったことでしょう。

そして何よりオフシーズン最大の収穫は、アンソニー・デイビスをトレードで獲得できたことです。

もちろん、ジェームズとデイビスのデュオがどこまで機能するのか、チームのペリメーターディフェンスがどれほど効果的か、ベテラン選手がどれだけ残っているかなどの疑問はあります。

しかし、どちらかのスーパースターが離脱を余儀なくされるような事故が起きない限り、レイカーズが7年ぶりにプレイオフに進めることは、他のどのロッタリーチームよりも堅実でしょう。

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マイアミ・ヒート(イースト10位)

このオフシーズンで、ヒートは勝負に出ました。

高額な契約を結んでいたビッグマンのハッサン・ホワイトサイドと、3&Dとして活躍できるジョシュ・リチャードソンを放出する代わりに、練習開始時間の6時間半前から運動をしようとするジミー・バトラーを獲得しています。

バトラーの非常識な競争に対する欲求は、マイアミの熱狂的な文化にフィットすることでしょう。

昨シーズン、ヒートはディフェンシブ・レーティングがリーグ6位だったものの、オフェンシブ・レーティングがリーグ26位と振るわなかったことで、わずか2ゲーム差でプレイオフを逃すことになりました。

支配的なリーダーが居なかったこともまた、ヒートが失敗した理由だったかもしれません。

また同時に、ドウェイン・ウェイドが引退したということも、プレイオフを狙うという意味ではヒートにとってプラスの要因です。

確かにウェイドはフランチャイズ最高の選手でしたが、衰えの見えた中でチームで4番目に多い出場時間をもらい、100ポゼッションあたり25本のショット――これはケビン・デュラントよりも多い数字で、決して成功率も高いわけではありませんでした。

彼のショットを、バトラー、ドラギッチ、ディオン・ウェイターズに配分するだけでも、ヒートのオフェンスはリーグの平均レベルに改善されるため、彼らのプレイオフ進出は期待できるものとなるでしょう。

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ニューオリンズ・ペリカンズ(ウェスト13位)

最大の注目はザイオン・ウィリアムソンですが、もちろん彼だけでは昨シーズンのフェニックス・サンズのように、プレイオフ進出を謳うことはできなかったでしょう。

アンソニー・デイビスのトレードによって、複数の若い選手とドラフト指名権を得たからこそ、彼らにはプレイオフに飛び込む資格があります。

彼ら以外にも、ドリュー・ホリデーは昨シーズンのオールディフェンシブチーム選出者で、過小評価されているイートワン・モアは過去2シーズンの3ポイントシュート成功率が42.5%、新たなセンターのデリック・フェイバーズは支配的なリバウンダーで、JJ・レディックはキャリア平均41%の精度を誇る3ポイントシューターで、13年のキャリアで一度もプレイオフを逃したことがありません。

確かに、今のウェスタン・カンファレンスの環境は過酷でしょう。

しかし、今のペリカンズも、若さがあり、速いペースでプレイし(昨シーズンのペースはリーグ3位)、過去10年間でも最も層が厚くなっています。

特に、ここまでのプレシーズンの4試合でフィールドゴール成功率71.4%のウィリアムソンを観てしまっては、期待せずにはいられません。

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ダラス・マーベリックス(ウェスト14位)

2018年2月に前十字靭帯を断裂し、復帰して間もないクリスタプス・ポルジンギスに何かを期待するのは難しいかもしれませんが、怪我をする前には平均22.7得点を記録しており、3ポイントシュート成功率も40%近い数字を残していました。

デニス・スミスJr.(現ニューヨーク・ニックス)の代わりに、ポルジンギスと新加入のセス・カリーがショットを打てば、おそらく大きな違いを生むことになるでしょう。

昨シーズンのマーベリックスは、3ポイントシュート試投数でリーグ4位だったものの、成功率はリーグ27位でした。

唯一の懸念は、ルカ・ドンチッチとポルジンギスのユーロデュオに続く選手が居ないことでしょうか?

それでも、昨シーズンのトレード期限にハリソン・バーンズを放出するまで、マーベリックスは24勝29敗の成績を残していた(バーンズ移籍後は8勝21敗)ことを考えれば、今シーズンのプレイオフ進出の希望は捨てるものではありません。

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シカゴ・ブルズ(イースト13位)

昨シーズンは22勝に終わったブルズですが、オフシーズンの堅実な動きにより、彼らは今シーズンのイースタン・カンファレンスのダークホースとして挙げられます。

ワシントン・ウィザーズで、ジョン・ウォールの欠場中に先発として活躍したガードのトーマス・サトランスキー、ディフェンスに定評のあるサディアス・ヤング、エキサイティングなプレイメイキング能力を持ったルーキーのコービー・ホワイト――。

ラウリ・マルッカネンや、ウェンデル・カーターJr.のデュオも、昨シーズンと比較してさらに改善されることとなるでしょう。

しかし、ブルズが飛躍するために昨シーズン行なった最大の計画は、決して評価されているとは言い難い選手たちに多くの出場時間を与えたことです。

ブルズは、ライアン・アーチディアコノにチームで2番目に多い出場時間を与え、シャキール・ハリソンには5番目に多い出場時間を与えていました。

これらの取り組みが正しければ、ブルズは想像以上に選手層に優れ、プレイオフ進出の望みが持てるチームだと言えます。

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ミネソタ・ティンバーウルブズ(ウェスト11位)

もしティンバーウルブズがイーストにいれば、プレイオフ争いはもう少し楽観視できたかもしれません。

それでも、今やチームにはコーチを嫌う選手も、チームメイトを嫌う選手もいないため、より良いシーズンを過ごすべきでしょう。

カール・アンソニー・タウンズは、レイカーズを除けば昨シーズンのロッタリーチームの中で最高とも言える選手で、昨シーズンは平均24.4得点、12.4リバウンド、3ポイントシュート成功率40.0%を記録しました。

さらに、ディフェンスのエースとも言えるロバート・コビントンの存在によって、5年連続ディフェンシブ・レーティングがワースト7位以内という弱さも、改善が期待できます。

ステップアップが必要となるのは、若手のジョシュ・オコーギーと、ルーキーのジャレット・カルバーで、彼らはデリック・ローズが抜けたことで懸念されるペリメーターディフェンスの穴を埋めなければなりません。

そして何よりもアンドリュー・ウィギンス――彼は、昨シーズンの3ポイントシュート成功率が33.9%でした。

ティンバーウルブズのディフェンスが改善され、ウィギンスがスコアラーとしてもう一枚壁を破った時、ティンバーウルブズは再びプレイオフに戻ってくることとなるでしょう。

可能性はあります。

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サクラメント・キングス(ウェスト9位)

昨シーズンは39勝43敗でプレイオフに届かなかったキングスですが、過去13年間で最高の成績であるため、決して悲観的になる必要はありません。

ヘッドコーチが直近7年間で6人目のルーク・ウォルトンとなり、一貫性に欠けているのは不安かもしれませんが、チームにはディアロン・フォックス、マービン・バグレー、バディ・ヒールドといった若く有望な選手が揃っています。

また、質の高いベテランのトレバー・アリーザ、ドウェイン・デッドモン、コーリー・ジョセフと契約し、ハリソン・バーンズとも再契約を結びました。

レイカーズで成功できなかったウォルトンHCの指揮に順応するのは時間がかかるかもしれませんが、それでも昨シーズンはウェストの9位で、主力にはポテンシャルがあることを考えれば、プレイオフ争いの議論にはまだ残しておくべきでしょう。

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