ワシントン・ウィザーズにとって、これは大きな勝利でしょう。
『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー氏によれば、ウィザーズとブラッドリー・ビールは2年7,200万ドルの契約延長に合意しました。
ビールの契約延長は2021-22シーズンから適用され、2022-23シーズンはプレイヤーオプションが含まれているため、今シーズンの契約を含めると、ビールは最大4年1億3,000万ドルが保証されています。
ビールが早くても2022年にフリーエージェントとなる今回の契約延長は、特にビールにとって大きな意味をもたらすでしょう。
2022年の夏、キャリア10年目を終えたビールがウィザーズと再契約を結ぶ場合、NBA史上最高額となる5年2億6,600万ドルの契約を結ぶ資格を得られるからです。
そして全盛期を迎えているビールとの契約延長は、彼をトレードで獲得しようと試みていたチームにとって、考えを改め直すことを余儀なくさせます。
今シーズン、ウィザーズはリーグで最悪の成績に終わる可能性があるチームの一つと考えられているにも関わらず、ビールはワシントンで戦い続ける決意を示しました。
だからこそ、ウィザーズの大勝利と呼ぶには申し分ないものだと言えるでしょう。
ウォジナロウスキー氏によれば、ビールの代理人であるマーク・バーテルスタイン氏は、ウィザーズとビールの契約延長へ至る取り組みについて、次のように語りました。
「夏から秋にかけてずっと、(オーナーの)テッド(レオンシス)や(ゼネラルマネージャーの)トミー(シェパード)、私、ブラッドの間で多くの対話や会議を含む長いプロセスだった。これはおそらく、ブラッドのキャリアで最も重要な決断になるだろうし、私たちはテッドとトミーに、彼らのビジョンを示す機会を与えたかったんだ。そして、彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。将来や、チームをどう構築するのかについて、ブラッドをワクワクさせたんだ。」
「ブラッドは、理想的ならワシントンを離れることはないと、常に私に言ってきた。彼はウィザーズをエリートチームにするために、中心となる義務を感じている。彼は、テッドがあらゆる資産をフランチャイズに注ぎ込んでいることや、何か特別なものを築くことにどれだけ献身的であるか、ワクワクしているんだ」
アキレス腱断裂の回復のため、今シーズンを全休することが予想されるジョン・ウォールは、まだ4年1億7,100万ドルの契約が残っています。
もしウィザーズが再建を始めようとしても、これは大きな妨げとなってしまうでしょう。
それでもウィザーズとビールは、若いセンターのトーマス・ブライアントや、ルーキーの八村塁の成長に期待しています。
首脳陣の誠実さやビジョン、成長が楽しみな若手選手――それだけでも、ビールがワシントンであと2年間プレイするには十分な理由でした。