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ホームデビューを飾ったケンバ・ウォーカーを信じ続けたセルティックス

前半終了時点で4得点、フィールドゴールは9本中1本成功、3ポイントシュートは4本全て失敗、アシストは無く、ターンオーバーは2本――ケンバ・ウォーカーのボストン・セルティックスでのホームデビュー戦は、記事にする価値さえ無いようなパフォーマンスに見えました。

しかし、それから一転して第3クォーターに7得点を挙げると、トロント・ラプターズが7点リードで迎えた第4クォーター残り9分7秒からは、待たせたと言わんばかりの活躍で、一人7得点を挙げて89-91と追い上げます。

1点ビハインドで迎えた残り5分16秒には、ピックアンドロールでグラント・ウィリアムズに華麗なバウンズパスでアシスト、さらに立て続けにジェイソン・テイタムに3ポイントシュートのアシストと活躍を残し、最終的には112-106でチームの勝利に貢献する形となりました。

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昨シーズン、シャーロット・ホーネッツでキャリア最高の平均25.6得点を記録し、毎試合で当然のように20得点を挙げてきたウォーカーが、セルティックスでのホームデビュー戦で”らしくない”ことは、指揮官のブラッド・スティーブンス・ヘッドコーチの目にも明らかでした。

『Boston Globe』のクリストファー・L・ギャスパー氏によれば、スティーブンスHCはウォーカーのパフォーマンスについて、次のように語っています。

「彼が急いているのが分かる。いつもは決めるショットをたくさん外したからね。それから悪化していくと、彼が余計なものを背負っているように見えたんだ。おそらく、彼はそう思っていなかったんだろうね。彼はただケンバ・ウォーカーになろうとしていただけだ」

最初の6本のショットを外しても、前半を悲惨な結果で終えていても、セルティックスはウォーカーがウォーカー”らしく”なることを信じ続けました。

試合後、ウォーカーはこう語ります。

「ああ、周りの人たちやコーチングスタッフ、そして何よりチームメイトが僕を信じ続けてくれていることに、感謝してもしきれないよ。彼らが僕に自信を与えてくれた。冷静さを保ち、自信を持ち、自分らしく居られるようにしてくれた彼らに、本当に感謝している」

「彼らは、僕にそうすること(自分らしく居ること)を許してくれた。スティーブンスHCも、アシスタントコーチも、みんながミスの心配をせずに、自分のままでショットを打ち続けろと言ってくれたんだ。かなり良いショットを打てていたと思ったけど、外してしまった。でも、そのスポットには辿り着いたんだ。僕がミスしたショットは、単なる日常的なショットだったから、それが僕が自信を持てていた理由かな」



何かとカイリー・アービングと比較されてしまうウォーカーですが、少なくとも現時点でウォーカーとチームメイトとの信頼関係は、アービング以上に素晴らしいものがあるように見えます。

4点リードの残り21秒で放ったフローターを外しましたが、関係ありません。

アービングはブルックリン・ネッツで50得点と鮮烈なデビューを飾りましたが、関係ありません。

彼と異なり、ウォーカーはホームで勝利を掴んだからです。

試合前、ウォーカーがセルティックスのファンに一年中頑張ることを誓った約20秒間のスピーチを、もはや覚えている人は居ないでしょう。

代わりにウォーカーは、プレイで魅せることによってセルティックスファンの記憶に残したのです。

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