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カワイ・レナードが去った後、ラプターズはどのように調整したのか

11月10日(日本時間11日)に行われたトロント・ラプターズ対ロサンゼルス・レイカーズの一戦のハイライトは、その多くがレイカーズのレブロン・ジェームズや、アンソニー・デイビスによって生み出されたかもしれません。

しかし、ラプターズのクリス・ブーシェもまた、リムへの堅実なオフェンスで得点を重ねました。

『USA TODAY』のマーク・メディナ氏によれば、ブーシェは試合後に自身のパフォーマンスについて満足そうにこう言います。

「気持ちいいね。たぶん僕は今日のことを一生思い出すだろう」

最終的にラプターズはレイカーズを113-104で破り、レイカーズの連勝を7で止めると共に、今シーズンの成績を7勝2敗と伸ばしています。

そしてこの試合には、ラプターズが昨シーズンの優勝の要となったカワイ・レナードを失った後、どのように調整したかも示されていたと言えるでしょう。

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レナードに限らず、ラプターズはオフシーズンにダニー・グリーンも失い、オールスターポイントガードのカイル・ラウリーは左手親指の骨折、多才なフォワードのサージ・イバカも右足首の捻挫で欠場していました。

それでもラプターズは、パスカル・シアカムが24得点、フレッド・ヴァンブリートが23得点、ブーシェが15得点など、計6選手が二桁得点を記録しています。

レナードが去った時、彼が挙げていた得点を他の選手たちで補えるどうかは一つの課題でした、

その懸念については、しっかりと対処できていると言えるでしょう。

ラプターズのベテランセンターであるマーク・ガソルは、チームが優勝の本命でなかったとしても、まだ優勝を争う力はあると語ります。

「心配していないよ。僕たちは外のノイズには耳を傾けないんだ。僕たちは内部の信念にこだわっている。何ができるか理解している。ただ高いレベルで競うんだ。僕たちは自分自身を信じている。重要なのはそれだけだよ」

ラプターズはレイカーズに対し効果的な戦術――特に第3クォーターと第4クォーターにはゾーンディフェンスを活用したことで、それぞれのクォーターのレイカーズのフィールドゴール成功率を約30%に抑えました。

第4クォーターに一時は12点のリードを4点まで縮められたラプターズでしたが、それでも彼らは冷静に対処し、シアカムの連続得点で再びリードを広げています。

シアカムは、こう語りました。

「ハードにプレイすることが、最も重要なことだ。僕たちがこうした時代を経験してきたのは助けになるね」

ラプターズは今シーズンここまで、1試合あたり平均10本以上の3ポイントシュートを決められる力があります。

シアカムは30得点近く挙げられる能力があることを証明しており、OG・アヌノビーも信頼できるディフェンダーとなりました。

シアカムは、次のように語ります。

「みんなにチャンスはたくさんある。誰もが新しい役割にワクワクしているんだ。僕たちは長い間ここにいて、互いを知っているグループ。本当に好きな選手たちとプレイするのは、いつだって楽しいよ。」

ラプターズがどれだけ現状に興奮しているか、それは試合後の光景でも見て取ることができます。

ブーシェが真面目な口調で記者たちと話していると、ヴァンブリートは彼を笑わせるためにロッカールームに向かって叫びました。

その少し後にヴァンブリートは、ロサンゼルスよりもサウスビーチにふさわしいようなシャツを着ていたシアカムをからかいました。

ヴァンブリートはこう語ります。

「辿り着くために何が必要かは知っているよ。最高の舞台で良いプレイができたことは、夏の間に誇ることができるけど、プレイしなければならないんだ。毎晩良い試合ができるとは限らないからね」



ラプターズの今後は、明るいものがあるといえるでしょう。

シアカムはラプターズと4年1億3,000万ドルの契約延長を結び、ラウリーも1年3,100万ドルの契約延長を結んだため、フリーエージェントの心配をすることなくプレイに専念することができます。

来年の夏にはガソルやイバカ、ヴァンブリートがフリーエージェントとなるため、ラプターズは継続性を求めるか、新たな戦力を加えるかといった柔軟性も持ち合わせています。

レナードが去ったことで大きな変化――主に戦力の低下が懸念されたラプターズでしたが、どうやら今のところは何の心配にも及びません。

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