考察

2019-20シーズン序盤の驚くべき”10のトレンド”

2019-20シーズンが開幕して3週間が経過しましたが、既に今シーズンのNBAにも驚くべきトレンドはいくつもあります。

ゴールデンステイト・ウォリアーズが負傷者の続出により、瞬く間にNBAで最悪のチームの一つとなったこと、一方でダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチはリーグ最高の選手の一人のような活躍を魅せていること――。

最高の選手の一人と言えば、トロント・ラプターズのパスカル・シアカムも同様で、一方でカイリー・アービング擁するブルックリン・ネッツへの浮かれた期待は、地に落ちることとなりました。

ここでは2019-20シーズン序盤のNBAを取り巻く、最も驚くべき”10のトレンド”をご紹介しましょう。

ルカ・ドンチッチの異次元なパフォーマンス

ドンチッチが今のパフォーマンスを可能な限り維持することができれば、20歳でキャリア2年目の彼がシーズンMVPを受賞する議論も起こりうるでしょう。

ドンチッチは最初の10試合で平均28.3得点(リーグ5位)、10.3リバウンド(リーグ12位)、9.1アシスト(リーグ2位)、EFG%(実質的なフィールドゴール成功率)は56%を記録しています。

カワイ・レナードの移籍を克服するラプターズ

ディフェンディングチャンピオンのトロント・ラプターズは、最初の10試合を7勝3敗で終える結果となりました。

昨シーズンのファイナルMVPであるカワイ・レナードが移籍したことを考えると、これはシーズン序盤の最大のサプライズと言っても過言ではありません。

特にパスカル・シアカムは平均26.3得点、9.5リバウンド、3.9アシストとチームを引っ張る活躍を見せているほか、フレッド・ヴァンブリートも平均15.8得点、7.7アシストと大きく貢献しており、オールスターへの足がかりを得ています。

現状のラプターズは、イースタン・カンファレンスで脅威的なチームとして見られるべきでしょう。

ウォリアーズを襲った数々の負傷

気付けば、過去5シーズン連続でウェスタン・カンファレンスの王者となってきたウォリアーズは、これまで以上に若く、実績の無い選手に頼らざるを得なくなりました。

もはや、これまでのような脅威はありません。

ステフィン・カリーは左手の骨折で春まで離脱し、ドレイモンド・グリーンやディアンジェロ・ラッセルも負傷で数試合を欠場しており、左膝前十字靭帯を負っているクレイ・トンプソンに関してはシーズン全休の可能性すらあります。

結果的に最初の11試合で2勝9敗――これ以上無いほどの転落を経験したと言えるでしょう。

カイリー・アービングが居なくとも、セルティックスは負けない

ボストン・セルティックスのカイリー・アービングの時代はボロボロの状態で終焉を迎え、今シーズンのセルティックスがイースタン・カンファレンスの本命となれるかどうかは、大きな疑問符が付くことになりました。

しかし結論から言えば、彼らはアービングが居なくとも問題ありません。

オフシーズンに獲得したケンバ・ウォーカーは、ここまで平均25.0得点、3ポイントシュート成功率43.7%を記録しており、チームをイースト首位の8勝1敗に導いています。

昨シーズンは悪い意味で驚くべきスタートを切ったセルティックスでしたが、今シーズンは良い意味で捉えることができるでしょう。

本物のスターに見えるブランドン・イングラム

かつてロサンゼルス・レイカーズにドラフト全体2位指名を受けたブランドン・イングラム(現ニューオリンズ・ペリカンズ)は、キャリア3年目を素晴らしいスタートで迎えています。

ここまで平均25.9得点、7.3リバウンド、3.9アシスト、フィールドゴール成功率53.7%を記録しているイングラムが、この数字を維持することができれば、いずれ本物のスターとして認められる日は来るでしょう。

これだけでも、ペリカンズがアンソニー・デイビスをトレードした価値はあります。



躍動するヒートの新人

プレイオフ進出さえ危うかったマイアミ・ヒートを、一気にイーストの脅威となる存在まで作り変えた球団社長のパット・ライリー氏には、称賛を送るしかありません。

全ての始まりは、6月のドラフトでタイラー・ヒーローが指名されたところから、翌月にはオールNBA選出者のジミー・バトラーを獲得しました。

ヒーローはここまで30分近くプレイしながら、平均13.1得点、4.8リバウンドを記録しているほか、ディフェンスの要としても活躍を見せています。

加えて、ドラフト外で獲得したケンドリック・ナンも平均16.6得点を記録していることを考えると、ヒートの将来は明るいようです。

トレイルブレイザーズの苦闘

ポートランド・トレイルブレイザーズは、今シーズンのウォリアーズに敗れたわずか2チームのうちの一つであるだけに、チームの現状に懸念を抱かずにはいられません。

昨シーズンのプレイオフでウェスタン・カンファレンス決勝まで進んだトレイルブレイザーズは、ここまで4勝6敗と苦闘しており、特に主力のCJ・マッカラムはフィールドゴール成功率39.1%、3ポイントシュート成功率30.8%と、非効率的な数字となっています。

また、ザック・コリンズの長期的な離脱も痛手となっているでしょう。

今後のチーム成績によっては、ゼネラルマネージャーのニール・オルシェイ氏は、現在のロスターに多少なりともテコ入れをする必要があるかもしれません。

落ちたネッツへの期待

カイリー・アービングがチームを引っ張り、ブルックリン・ネッツが即座にNBAファイナル進出を果たすことができると期待していた人たちにとっては、大きな失望とも言えるでしょう。

残念ながらアービングだけでは不十分で、彼らが本命となるにはケビン・デュラントが復帰する来シーズンまでお預けとなりそうです。

もちろんアービング個人のパフォーマンスとしては申し分ないですが、特にチームのディフェンスは散々で、最初の9試合で平均121.7失点を記録しました。

アンドリュー・ウィギンスはMIP候補?

ミネソタ・ティンバーウルブズは、かつて2015年のドラフトでアンドリュー・ウィギンスを全体1位指名した理由を、必死で探していました。

若き指揮官のライアン・サンダース・ヘッドコーチの下で、その理由は見つかるかもしれません。

まだ24歳のウィギンスは、ここまで平均25.5得点、フィールドゴール成功率47.3%といずれもキャリアハイの数字を残しています。

決して多才なパフォーマンスを魅せているわけではないにしても、この活躍を続けることができれば、最優秀躍進選手賞(MIP)も見えてくるでしょう。

残酷なマジックの得点力

1試合で120得点を挙げるような試合も珍しくなくなった現代のNBAにおいて、マジックのいる世界は少し異なるのかもしれません。

最初の10試合での平均得点はリーグ最下位の98.1得点、一方で失点数も99.3失点でリーグ2位と、まるで数年前のNBAを見ているかのようです。

まして、アーロン・ゴードン、ニコラ・ヴュチェビッチ、エバン・フォーニエといった実力のある選手が揃っているだけに、いっそうの驚きを感じてしまいます。

異質な数字は、時に改革をもたらすようなことにも繋がりうる可能性がありますが、残酷なことにマジックは最初の10試合で3勝7敗というスタートになりました。

『ステフィン・カリー 努力、努力、努力 自分を証明できるのは、自分だけ』

  • 原著:Marcus Thompson,2
  • 著:マーカス トンプソン,2
  • 翻訳:東山 真

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