1年間のフリーエージェントを経た後、ポートランド・トレイルブレイザーズと契約を結んだカーメロ・アンソニーは、ようやく自身のキャリアを終えたい場所を見つけ出すことができました。
それは、デンバーでも、ニューヨークでも、オクラホマシティでも、ヒューストンでもありません。
アンソニーは、このポートランドで引退することを望んでいます。
『Portland Tribune』とのインタビューの中で、アンソニーは「ここに残りたい」と語りました。
「ここが僕のキャリアを終わらせる場所だと感じている。僕は今、人生においても、キャリアにおいても、ここで引退したいと思っている。僕が加わった時は、まるで退院祝いのパーティーのようだったんだ。みんなから”来てくれてありがとう”といったメッセージが返ってきた。コーチ陣も、驚くようなことをしてくれた。チームや若い選手たちのためにできること、やらなければいけないことを、毎日のように話している。初日から、みんなと一つになれたんだ」
ただし、当然ながら今シーズン限りでアンソニーが引退することを意味しているのではありません。
アンソニーは11月にも「これは別れのツアーではない」と語っています。
「”別れのツアー”がどこから来たのか知らないけど、僕は別れのツアーについて話をしたことは無い。そんなことは考えていないし、今すぐ引退するつもりもないよ」
ブレイザーズが、オクラホマシティ・サンダーやヒューストン・ロケッツと異なるのは、どういった部分なのでしょうか?
その答えはいくつかあるかもしれませんが、アンソニーはサンダーやロケッツで厳しい経験を乗り越えたからこそ、ブレイザーズに適応し、成功していると感じています。
「もう自分のチームのようにはならないという事実を受け入れなければならなかった。それが一番大変だったよ。プライドも、エゴも傷つけられた。平均23~24得点を取っていたオールスターから、チームの3番目の選択肢になるんだからね。それはOKCで起こったけど、僕は幸せだったよ。犠牲を払って勝利に貢献したいと思ったんだ」
考え方を改めなければならなかったのはアンソニーにとって非常にタフなことだったかもしれませんが、そのおかげでチームにとって重要な存在になれたことを、ブレイザーズのテリー・ストッツ・ヘッドコーチは認めています。
「彼がコートの内外でどのように活躍してきたのか、一人の人間としての彼の姿に誰もが感心する。彼が来てくれて嬉しいよ。彼は信頼できる態度や、リーダーシップを示してくれる。彼が過ごしてきたキャリアのおかげで、チームメイトから本当に尊敬される考え方も持っている」
今シーズンが終われば、アンソニーは再びフリーエージェントとなるため、ブレイザーズが彼と再契約を結びたいと考えるかどうかは興味深いでしょう。
今シーズンのブレイザーズが苦戦していることを考えると、アンソニーの将来は不透明です。
しかし、ブレイザーズに加わったことでアンソニーはまだNBAで戦えることを証明し、シーズン前に懸念された問題を払拭したことは、確かなことの一つです。
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