フィラデルフィア・76ersのジョエル・エンビードには、チームメイトのベン・シモンズとのコート上における相性の悪さや、2人が最高のレベルで一緒にプレイしても勝てるかどうかという懐疑的な意見もあります。
オールスターゲームの練習が行われる前の土曜日の朝、『ESPN』のティム・ボンテンプス記者によれば、エンビードはそうした囁かれる話題を「くだらないことだと思う」と一蹴しました。
「一緒にプレイしてきた2~3年間を見れば、そんなことは問題無いと思う。今シーズンになってオフェンス面で苦労しているだけさ。オールスターブレイク後は間違いなく良くなるだろう。この2年間、僕たちが成し遂げたことを見てもらいたい。うまくいくと思うよ」
今シーズンの76ersは、ディフェンシブ・レーティング(100ポゼッションあたりの失点)がリーグ4位であるのに対し、オフェンシブ・レーティング(100ポゼッションあたりの得点)ではリーグ20位を記録しており、オフェンス面で苦しんでいるのは明白です。
優勝争いをするにあたって、オフェンス面でリーグの下位に沈むというのは、あまり望ましいことではないでしょう。
76ersのオフェンシブ・レーティングが伸びない理由の一つは、エンビードやシモンズのサイズを活用してミスマッチを生み出すことに集中しているため、3ポイントシュートが消極的になっているということが挙げられます。
76ersはネット・レーティング(100ポゼッションあたりの得失点差)でプラス2.3ポイントを記録していますが、エンビードとシモンズが一緒にコートに立っている際のネット・レーティングはプラス1.3ポイントに下がるため、彼らの相性が懸念されるのは必然なのかもしれません。
だからこそ、トレード期限前にゴールデンステイト・ウォリアーズとのトレードで獲得したアレク・バークス、グレン・ロビンソン三世など、新たなサポーティングキャストが影響を与えてくれると彼らは信じています。
シモンズは「時間がかかる」と語りました。
「全てが完璧というわけではない。全てがすぐに良くなるというわけではない。僕はジョエルと一緒にプレイするのが大好きだ。彼は素晴らしい才能を持っていて、僕は彼のプレイをリスペクトしている。僕について、彼も同じように感じていることを知っている。僕たちは正しい道を歩み続けているよ。まだ試していないことはたくさんある。僕たちには多くのタレントが揃っているんだ。僕たちがどれだけ良くなれるか恐ろしいね」
またエンビードは、優勝争いを期待されている76ersが現在イースタン・カンファレンス5位と甘んじていることについても、自分が負傷によって離脱していたからだと主張しました。
[kanren postid="17592,17493"]「(チームは)僕を基点にしていると思う。僕は常に情熱を持っているけど、それを示すことができなかった。僕が戻って楽しんだり、トラッシュトークをするだけでも、とても助けになると思うよ」