今年のトレード期限前、ニューヨーク・ニックスは20歳のケビン・ノックスをトレードすることに消極的であったと、『SNY.tv』のイアン・ベグリー記者が伝えています。
スティーブ・ミルズ氏がニックスの球団社長を解任される前、ニックスはゴールデンステイト・ウォリアーズのディアンジェロ・ラッセルの獲得に関心を示していたようですが、そのトレードにノックスが含まれることになっていたかどうかは不明のようです。
しかし関係者によれば、ニックスは若い選手が居なければ前進しないと感じており、ノックスはRJ・バレットや、ミッチェル・ロビンソンと同じ若い中核の一員だと考えられています。
スタッツの観点から考えると、ノックスは2年目の今シーズンもオフェンス面――特にショットの一貫性には改善が見られません。
FG% | 3P% | |
昨シーズン | 37.0% | 34.3% |
今シーズン | 36.4% | 32.4% |
また、昨シーズンはデイビッド・フィズデイル・元ヘッドコーチの指揮下で、ミスを犯してもプレイを続ける余地を十分に与えられていましたが、今シーズンは平均出場時間が10分も減少しています。
特にディフェンス面でのミスを犯した直後は交代させられますが、これは裏返すと、ニックスはノックスのディフェンスこそが取り柄だと感じていることになるでしょう。
実際、ノックスは昨シーズンよりもポストディフェンスを改善し、正確なローテーションができることでコーチからの称賛を得ています。
そしてノックスは、2月27日(日本時間28日)のフィラデルフィア・76ers戦の試合前、オフェンス面での数字は下がっていながらも、昨シーズンより良い選手になれていると語りました。
「間違いなく良くなったように思う。夏はディフェンス面の改善に取り組んだんだ。だからオフェンス面は心配していない。ショットが落ちるのは分かっていること。本気でディフェンスをやることに集中してから、他のプレイにも集中したいんだ」
ノックスには6フィート7インチ(約200cm)の身長と、長いウィングスパンがあり、ペリメーターからのショットをブロックすることもできます。
これは、現代のNBAにおいて貴重な武器となるでしょう。
若い選手は直線的に成長していくことが理想ではありますが、異なる選手は異なる速度で成長していくものです。
中には、様々な理由でポテンシャルを発揮できない選手も居ます。
まだ2年目のノックスが、今後どのような選手となり、どのようなキャリアを過ごすのかは分かりませんが、ニックスは早いうちに彼の才能が開花されることを願っているでしょう。
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