『NBC Sports Chicago』のロブ・シェーファー記者によれば、3月6日(日本時間7日)のインディアナ・ペイサーズ戦の前、シカゴ・ブルズのジム・ボイレン・ヘッドコーチは、新人ガードであるコービー・ホワイトの先発起用の可能性について言及しました。
「我々は育成と勝利について、一年中話し合ってきた。その日(ホワイトを先発起用する日)は来ているのだろうか?私は”ああ、おそらく”と答えるだろう。ただし、正確な日は分からない」
過去のボイレンHCは、ホワイトをベンチ起用することで快適さを保ち、彼の成長を促進させると考えていました。
またホワイトのディフェンスも、ブルズの先発との適合性が疑われる要因の一つとなっていました。
そのためホワイトは、クリスティアーノ・フェリシオ、アダム・モコカ、マックス・ストラスと同様に、ブルズで一度も先発出場をしていない4選手のうちの一人となっています。
しかし、最近のホワイトのパフォーマンスを考えると、彼をベンチに留まらせたままで良いのか疑問も浮かび上がるでしょう。
ホワイトは直近7試合で平均27.7得点、3.9アシスト、フィールドゴール成功率50.4%、3ポイントシュート成功率46.2%、フリースロー成功率95.7%を記録しており、20得点以上を記録した試合も、最初の56試合で5回であったのに対し、最後の7試合では6回も記録しています。
ディフェンス面でも、オンボールディフェンスや、スクリーンの抜け方など、意思決定に改善が見られています。
ボイレンHCはホワイトについて「良い時も、悪い時も、取り組み続けた」と称賛しました。
「彼は攻守で優れた選手となった。ただ圧力をかけるだけでも、ただの3ポイントシューターでもない。彼はリーグで本当に重要なポジションのディフェンダーだ。彼のやってきたことは、大いに称賛されるべきだと思う」
チームメイトのザック・ラビーンは、自分の隣でホワイトがプレイすることになっても上手くいくと自信を持っています。
「彼は自分が完璧な選手だとは思っていない。だけど、彼がどれだけ急速に成長したかは見て分かることだ。ワクワクするよ。彼と一緒にプレイできるのが楽しみだ。当然、ダイナミックなデュオになれると思うよ」
ホワイトの先発起用は、プレイオフ進出が絶望的になりつつあるブルズが今シーズンを乗り切るために、何かを掴もうとする姿勢をファンに示すこともできるでしょう。
ボイレンHCは「(先発起用が)明日とは言わない」とコメントしましたが、「その日は近づいている」とも言っています。
2019年のドラフトでロッタリー指名された新人は、ホワイトを除いて全員が既に1試合以上の先発出場を果たしています。
そして最後の一人が先発出場を果たす日は、それほど遠くなさそうです。