同じニューヨークに本拠地を置くニューヨーク・ニックスと、ブルックリン・ネッツには、現状にもう一つの共通点があります。
それは、次の指揮官を誰にするのかということです。
『The New York Post』のブライアン・ルイス記者によれば、かつてマイアミ・ヒートやオーランド・マジック、デトロイト・ピストンズで長きに渡ってヘッドコーチを務めたスタン・ヴァン・ガンディは、ニックスとネッツのヘッドコーチを務めるならどちらがいいかという質問に、次のように答えました。
「その2つならネッツの方が良い仕事だ。それについては疑う余地も無い。組織は安定していて、より多くの試合に勝ち、より多くのタレントを揃えているからね」
今シーズン、ネッツはここまで30勝34敗でイースタン・カンファレンス7位につけているのに対し、ニックスは21勝45敗でイースタン・カンファレンス12位となっています。
ニックスはRJ・バレットやミッチェル・ロビンソンといった若い選手が中核を担っているものの、2012-13シーズンを最後にプレイオフ進出は叶っておらず、2000年以降ではファーストラウンド突破も一度しかありません。
一方でネッツは、今シーズンこそカイリー・アービングやケビン・デュラントの負傷に見舞われたものの、来シーズンになれば確実に健康な2人のスターが戻ってきます。
ニックスは給料も良く、マディソン・スクエア・ガーデンでコーチングを行うことは魅力的な仕事のようにも見えますが、ヴァン・ガンディはニックスのヘッドコーチを務めることは興味が無いと述べました。
「ニューヨーク・ニックスには興味が無い。もし、誰かがニックスのヘッドコーチに興味があるとすれば、彼もあるかどうかは分からないが、私の兄弟になるだろうね」
ヴァン・ガンディが指しているのは、彼の弟であるジェフ・ヴァン・ガンディのことで、彼はかつてニックスで7年間ヘッドコーチを務め、1999年にはNBAファイナルまでチームを導きました。
ヴァン・ガンディは付け加えて、ニックスが機能不全に陥っていると指摘しました。
「私は多くのコーチとは見方が異なる。私にとっては、誰のために働き、誰と一緒に働くのかということが全てだ。この数年間で見てきた全てのことは、ニックスがかなり機能不全に陥っていることを物語っている」
ジェフ・ヴァン・ガンディが2001-2002シーズンにニックスのヘッドコーチを辞任して以降、十数人のヘッドコーチが機能不全に対処しようとしてきました。
しかし、未だにニックスが日の目を見ることはなく、少なくとも一人のヴァン・ガンディはニックスのヘッドコーチという立場にさえ興味は無いようです。
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