ゴールデンステイト・ウォリアーズが今シーズンにリーグ最低勝率を記録し、ドラフトで全体1位指名権にさえ手が届く可能性が大いにあることは、おそらく誰もが予想しなかったことでしょう。
そして、来シーズンにはステフィン・カリーやクレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンといった主力が完全に健康になり、今シーズンに経験を積んだ選手がリザーブとして起用されることになるため、当然ながら彼らのドラフト上位指名権もとんでもない脅威となります。
おそらく誰もが注目するであろうドラフト上位指名権で、ウォリアーズは誰を指名しようとしているのでしょうか?
多くのモックドラフトでは、元メンフィス大のセンターであるジェームス・ワイズマンや、オーストラリアのバスケットボールリーグNBLで活躍したラメロ・ボールの名前が挙げられていますが、『San Francisco Chronicle』のコナー・ルトゥーノー記者は、複数の関係者がそのように感じていないことを指摘しています。
ルトゥーノー記者によれば、ある関係者は「他のチームにトレードして別の資産を得るのであれば、2人のうちどちらか1人を指名する」と語りました。
それを踏まえると、ドラフト1位候補として評価されているワイズマン、ボールは、ウォリアーズのトップターゲットではない可能性があります。
では、ウォリアーズが指名するかもしれない最有力候補の選手は誰なのか――。
ある関係者は、ウォリアーズは全体1位指名権を得たとしてもトレードすることは可能性であるものの、価値のあるオファーが提示されなかった場合、ジョージア大のガードであるアンソニー・エドワーズを指名するだろうと伝えています。
エドワーズは複数のポジションを守ることができ、ウォリアーズの環境であればウィングで頼れるシューターに成長できる可能性もあります。
キャリア初期は先発として起用されることはないかもしれませんが、カリーやトンプソンの下で学んだ後、数年後にはフランチャイズを引っ張る存在になっている可能性も期待できるでしょう。
もしエドワーズが獲得できず、指名権が全体2~5位であった場合は、スモールフォワードのデニー・アブディヤにも注目です。
アブディヤは海外のトップリーグで活躍している選手であり、NBAでも平均的に通用するディフェンダーでありながら、不思議な感覚を持ったエリートパサーとしても評価されています。
ユーロリーグでの経験を踏まえれば、アブディヤはすぐにもウォリアーズのローテーションに入ることができるかもしれませんが、同時にウォリアーズは、彼の長期的な成長にも期待しているようです。
よりシンプルに言えば、彼は今年のドラフトクラスでオールスターになれる可能性を秘めた、数少ない選手の一人だと考えることができるでしょう。
他にも、オーバーン大のスモールフォワードであるアイザック・オコロ、デイトン大のパワーフォワードであるオビ・トッピン、アイオワ州立大のポイントガードであるタイリース・ハリバートンらも、同様に有力候補かもしれません。
オコロはジャンプショットに課題が残るものの、大学バスケットボールでは屈指のディフェンダーで、スクリーン、ボックスアウト、プットバックといったプレイも巧みにこなすことができます。
トッピンはディフェンス面が疑問視されていますが、デイトン大を過去最高の成績に導き、オフェンス面では既に完成された選手とも言われています。
ポジションに関するニーズを気にしないのであれば、シュート精度とパス能力に長けたハリバートンは、カリーの後継者として適任だと言えるでしょう。
もちろん冒頭でも伝えたように、適切なオファーさえあればウォリアーズがワイズマン、ボールを指名する可能性も考えられるでしょう。
何にせよ、来シーズンから再び優勝争い加わろうとしているチームにしては、選択肢が贅沢なことは明白です。