ボストン・セルティックスは2017年のドラフトの全体1位指名権を保持していましたが、彼らはそれをフィラデルフィア・76ersへトレードする代わりに、同年の全体3位指名権を獲得しました。
その理由は、ジェイソン・テイタムを全体3位でも指名できると確信していたからのようです。
『ESPN』のザック・ロウ記者とのインタビューで、セルティックスのダニー・エインジGMは当時のドラフトについて、次のように振り返りました。
「我々はジェイソン・テイタムに目をつけていた。我々は、フィリー(76ers)がマーケル(フルツ)を指名し、ロンゾ(ボール)がロサンゼルス(レイカーズ)に行くことを確信していたんだ」
エインジGMの言うように、全体1位指名権を持つ76ersはマーケル・フルツを指名し、全体2位指名権を持つレイカーズはロンゾ・ボールを指名しました。
ただ最近になってテイタムは、当時全体4位指名権を持っていたフェニックス・サンズに指名されたがっていたことを明かしており、これは注目すべき話題の一つとなっています。
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サンズにドラフト指名されることを望んでいたジェイソン・テイタム
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テイタムがセルティックスのワークアウトに参加するには、彼の出身校であるデューク大のマイク・シャシェフスキー・ヘッドコーチの説得が必要なほどでした。
しかしエインジGMは、たとえテイタムがワークアウトに参加しなかったとしても、彼の獲得を狙っていたと語っています。
「今週、ジェイソンがフェニックスに行くという話題が挙がったね。だけど、ジェイソンがフェニックスに行くことはなかったよ。彼がドラフト数日前の2度目のワークアウトに参加しなかったとしても、我々はジェイソンを指名するつもりでいたからね」
結果的には、全てがうまくいったと言えるでしょう。
テイタムはキャリア3年目を迎えた2020年にオールスター選出を果たし、2017年にドラフトされた選手の中では最高と呼べるほどの地位まで確立しています。