ゴールデンステイト・ウォリアーズのボブ・マイヤーズGMや、スティーブ・カー・ヘッドコーチは2018年の2連覇について、マイケル・ジョーダンとシカゴ・ブルズの最後の優勝の年を追ったドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』に似ている部分があると考えています。
『ESPN』のニック・フライデル記者によれば、マイヤーズGMは2018年の優勝の後に残ったのは喜びよりも疲労感だったと語りました。
「ケビン(デュラント)との2度目の優勝は”やるべきことをやっただけの素晴らしい仕事だった”という感じだった。喜びはなかったよ。多くの人が違う感覚だったと思う。誰かの責任というわけではない。あらゆることに重みがあったんだと思う。(ブルズも)あらゆる重みや、関係の重みを感じていたに違いない」
マイヤーズGMは2018年に優勝するにあたって、ポジティブな関係を維持することが最も難しかったと言います。
「全てをまとめて成功させるのは本当に難しい。関係を維持させることもね。団結するよりも、バラバラになる要因の方が多いんだ」
カーHCも賛同するように語りました。
「正直、(ドキュメンタリーは)私が昨年と2018年を通じてチームに言っていたことの確認にすぎない。今年のメッセージは、シカゴでの自身の経験と、過去4年間で味わった疲労や精神的負担に基づいているものなんだ。そして今(ドキュメンタリーを)観ることは、そういった成功を維持させることがいかに難しいかを思い出させるだけだ」
『ザ・ラストダンス』ではブルズの成功の裏側を見ることができるかもしれませんが、過去にも未来にも2連覇や3連覇を経験したボストン・セルティックス、ロサンゼルス・レイカーズ、デトロイト・ピストンズ、ヒューストン・ロケッツ、マイアミ・ヒート、そしてウォリアーズにも、同じように知られざる大きな苦労があるのかもしれません。