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ジェームズ・ハーデンとトレードされる寸前だったブラッドリー・ビール

今でこそブラッドリー・ビールはワシントン・ウィザーズが誇るスター選手ですが、”IF”の物語では、彼は全く違うチームでプレイしていた可能性があります。

より詳しく言えば、ビールはオクラホマシティ・サンダーで、そしてジェームズ・ハーデンがウィザーズでプレイしていたかもしれません。



”IF”の物語は、ビールがドラフトされた2012年まで遡ります。

当時、全体1位指名権を持つニューオーリンズ・ペリカンズがアンソニー・デイビスを指名することは確実視されていたため、ビールの行き先は全体2位指名権を持つシャーロット・ホーネッツか、全体3位指名権を持つワシントン・ウィザーズだと予想されていました。

一方、サンダーに在籍していたハーデンはその年にシックスマン賞を受賞しており、選手としての価値が上がったため、サンダーは翌年に制限付きフリーエージェントとなるハーデンを残留させることが金銭的に厳しいと判断し、彼のトレードを検討しました。

要するに、ハーデンをタダで失うよりは、何かを得たい――その対象が、ビールであったということです。

『All The Smoke』に出演したビールは、当時の出来事について次のように語りました。

「ドラフトルームにいると、代理人が僕に”OKCに行く可能性がある”と言ってきた。僕は3チーム(ウィザーズ、ホーネッツ、クリーブランド・キャバリアーズ)でしかワークアウトをしていなかったから、”どうしたらそうなるんだ?僕はOKCのワークアウトに言ってないぞ”という感じだったよ。それはジェームスをワシントンにトレードすることだった。OKCは僕を獲得するつもりだったんだ。僕はKD(ケビン・デュラント)やラス(ラッセル・ウェストブルック)と一緒になっていたかもしれなかった。それは寸前の決断だった。もう少しで成立するところだったよ」

結局、ウィザーズのオーナーであるテッド・レオンシスが、ハーデンと5年8,000万ドル相当の契約を結びたくないと主張したため、ビールとハーデンのトレードが実現することはありませんでした。

その後、ハーデンはヒューストン・ロケッツにトレードされ、程なくして5年8,000万ドルの契約延長を結びました。

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”IF”の物語は、いかなる物語もNBAファンの心をくすぐるものでしょう。

ビールはウィザーズですぐにスター選手となったわけではありませんが、それはサンダーに在籍していたハーデンにも当てはまることです。

それでもビールの生産性は高く、2年目には平均17.1得点、3ポイントシュート成功率40.2%を記録していました。

もしサンダーがビールを獲得し、ビールとハーデンが今のような成長を遂げていたと仮定すると、その物語も面白いと言えるはずです。

ビールは3年間の安価なルーキー契約を過ごすと、2015-16シーズンが始まる前に、2012年のハーデンと同様の”翌年に制限付きフリーエージェントを迎える”という状況になります。

しかし、ハーデンがロケッツで見せたような飛躍的な成長を遂げていれば、二度もスターを手放すという間違いをしたくないと考えるサンダーは、ビールをトレードしないでしょう。

するとどうなるか――2015-16シーズンのプレイオフのカンファレンス決勝では、シーズン最多勝を記録するほどの強豪となっていたゴールデンステイト・ウォリアーズと、ビール、デュラント、ウェストブルックを擁するサンダーとの対戦が実現していたかもしれないのです。

現実は第7戦の末にウォリアーズがシリーズを制しましたが、”IF”の物語では別の結果も十分に期待できたかもしれません。

サンダーは2012年から2016年の間に一度でも優勝できたのか――それによってデュラントが去ることはなかったのか――同様に、ウェストブルックがロケッツにトレードされることもなかったのか――。

これらは結果に基づいた”IF”の物語であるため、結局はどちらが正しい選択であったかを判断することはできません。

とはいえ、「このようなトレードが成立していれば、NBAの勢力図は大きく違っていた」という物語は、他にも多く存在するでしょう。

そういった意味では、私たちはトレードが起こるとワクワクしていますが、実はトレードが起こらない方がリーグに大きな影響を与えているのかもしれません。

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