NBAのシーズン再開の可能性が高まるにつれてMVP争いの議論は再燃するため、その中で興味深い意見が出てくるのは当然だと言えるでしょう。
ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボがMVPの最有力候補であるというのが大方の予想ですが、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードが選ぶ今シーズンのMVPはアデトクンボではありません。
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デイミアン・リラード、プレイオフ進出のチャンスが無ければ「出場しない」
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水曜日、『ESPN』の「Jalen & Jacoby」に出演したリラードは、今シーズンのMVPについてロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズを挙げました。
「彼らはウェスタン・カンファレンス首位のチームであり、シーズンを通じて一貫性がある。そして彼の年齢では、体のことや、彼に与えているプレッシャーについて、考慮することが多くある。だから僕の意見では、彼がMVPだと思っているんだ」
確かに、ジェームズは35歳でありながら未だにチームの中心選手として活躍を続け、今シーズンも平均25.7得点、10.6アシスト(キャリア最高)、7.9リバウンドという驚異的なスタッツを残しているため、リラードの主張は理解できます。
とはいえ、MVPとは「最も価値のある、優れた選手」という意味であり、年齢を考慮することは一切ないため、ジェームズがMVPに選出されることはそれほど期待できません。
さらにアデトクンボの今シーズンのスタッツはジェームズを凌駕しているほか、レイカーズがウェスタン・カンファレンスで最高勝率を記録しているのに対し、バックスはリーグで最高勝率を記録しています。
シーズンが中断されていなかった場合、レイカーズ戦で膝を負傷していたアデトクンボが成績を落とす可能性はあったものの、シーズン中断によって十分な休息が得られた今、再開後にジェームズがアデトクンボを超えてMVPの最有力候補となるのは厳しいでしょう。
しかし、何度も言いますが、35歳にしてこれだけのパフォーマンスを続けるジェームズは恐ろしいと感じるほどであり、たとえ彼がMVPに値しなかったとしても、プレイオフで最高の選手ということを証明するチャンスは残されています。