考察

オーランドでのシーズン再開に向け、チームが獲得可能な注目のフリーエージェントたち

これから7月1日にオーランドへ向かうロスターをリーグに通達するまで間、各チームはロスターの空きを埋めるか、シーズン再開に参加しない選手の代わりに、別の選手と契約を結ぶことが許可されます。

特に主力が抜けるチームにとっては、この補強によって獲得する選手の役割が非常に重要となる可能性もあるでしょう。

『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者によれば、チームが契約を結べるフリーエージェントの条件は、過去2シーズン以内にNBAもしくはGリーグのロスターに登録されていた選手に限ります。

ということで、ここではチームが獲得可能な注目のフリーエージェントについて見ていくことにしましょう。

ただし、ここにデマーカス・カズンズの名前はありません。

シャラニア記者によれば、カズンズの獲得には様々なチームが関心を抱いているものの、彼はシーズンを全休することによって完全に健康になることを望んでいるため、そのことに留意しておいてください。

シューター

  • ライアン・アンダーソン
  • アレン・クラブ
  • アンソニー・トリバー
  • ライアン・ブローコフ
  • ジェラルド・グリーン

長期のシーズン中断もあったことで、直接的に得点へ繋げられるシューターの価値は非常に高いと言えるでしょう。

ワシントン・ウィザーズのダービス・ベルターンスや、ポートランド・トレイルブレイザーズのトレバー・アリーザがシーズン再開不参加を決定したことを考えても、この取引期間でシューターの争奪戦は起こるかもしれません。

単純に3ポイントシュートの精度を求めるのであれば、キャリア平均38.7%の成功率を誇るアレン・クラブがおすすめです。

あるいは相手のリムプロテクターをリムから遠ざけたいのであれば、約6フィート10インチ(約208cm)のライアン・アンダーソンがベストかもしれません。

ただし注意したいのは、ここにある全ての名前は過去数年間で3ポイントシュートに苦労してきた選手ばかりです。

クラブは今シーズン、アトランタ・ホークスとミネソタ・ティンバーウルブズで計31試合に出場しましたが、3ポイントシュート成功率は30.3%でした。

アンダーソンの過去2シーズンの成功率は22.2%で、アンソニー・トリバーも今シーズンは32.2%を記録しています。

唯一、ライアン・ブローコフのみ2年間のキャリアで40.3%を記録していることは目覚ましいように見えますが、通算3ポイントシュート試投数が144本であることを考えると、それほど大きなサンプルとは言えません。

そのため彼らを獲得したとしても、必要とされるのは一貫性のあるアウトサイドシュートというよりも、もっと限定的な役割となる可能性が高いでしょう。

ボールハンドラー

  • アイザイア・トーマス
  • タイラー・ジョンソン
  • トレイ・バーク

ポイントガードがオフェンスの起点となることを考えると、ボールハンドラーの獲得はどのチームにとっても意味のある補強となるはずです。

アイザイア・トーマスは全盛期のパフォーマンスにこそ及ばないものの、それでも今シーズンはワシントン・ウィザーズで1試合あたり平均4.7本の3ポイントシュートを放ち、40%以上の成功率を記録したことは侮れません。

彼のディフェンスは非常に懸念されていることではありますが、オフェンス面の爆発力を求めるのであれば彼以上にベストなフリーエージェントもいないでしょう。

トレイ・バークはあまり注目を浴びるような選手ではなく、ディフェンスも良いとは言い難いですが、トーマスよりは健康的な選手であり、スコアリングも比較的効率よく行うことができます。

フィラデルフィア・76ersではハウル・ネトとシェイク・ミルトンに出場時間を奪われたものの、オーランド・マジックのようなチームに堅実なオフェンス力を与えたことは評価されてもいいかもしれません。

対してタイラー・ジョンソンは、オフェンス面に懸念が残ります。

彼はフェニックス・サンズに移籍した後の最近の2シーズンでフィールドゴール成功率37.5%、3ポイントシュート成功率30.2%と苦しんでいます。

しかし、マイアミ・ヒートに在籍していた頃の5シーズンは全て3ポイントシュート成功率35%以上を記録していたことを評価するのであれば、彼の獲得に動くチームが現れても不思議ではないでしょう。

ディフェンダー

  • イマン・シャンパート
  • ジョーダン・ベル

イマン・シャンパートも、ジョーダン・ベルも、オフェンス面の評価は高くないにしても、ディフェンス面で大きく貢献できる選手たちです。

シャンパートはブルックリン・ネッツで負傷者が続出した時、13試合に渡ってバックコート陣のディフェンスを支えてきました。

強力とまでは言いませんが、バックコート陣にある程度のディフェンス力を追加したいチームであれば、シャンパートの獲得は検討してみる価値があるかもしれません。

ベルはミネソタ・ティンバーウルブズのローテーションに入る機会がほとんどなかったものの、それは彼がオフェンス面で柔軟性を持ち合わせていなかったことが原因です。

しかし、彼がリム周辺でしかプレイできない弱点を除けば、代替選手としてはトップクラスのセンターとも言えるのではないでしょうか。



ワイルドカード

  • JR・スミス
  • ジャマール・クロフォード
  • ランス・スティーブンソン

ここにある名前は、報道による食い違いから契約の条件を満たしているかどうか不明な選手たちです。

しかし、もし彼らが獲得可能であった場合、オーランドでの競争で贅沢な戦力になることも期待できるでしょう。

ジャマール・クロフォードは最後の試合で51得点を記録しており、JR・スミスは長い間コートに立っていませんが、彼のシューティング能力は相手にある程度の警戒心を抱かせることができます。

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