フロリダ州で一日あたりの新型コロナウイルス感染者数が最多記録を更新した数時間後、NBAコミッショナーのアダム・シルバーは、オーランドのウォルト・ディズニー・ワールドで2019-20シーズンを再開させることについて話しています。
『Bleacher Report』のハワード・ベック記者によれば、シルバーは記者団に対して次のようにコメントしました。
「我々には、このウイルスと共存する方法について学ぶこと以外の選択肢はありません。リスクのない選択肢はないのです」
オーランドが所在するオレンジ郡では1,051人の新型コロナウイルス感染者と、17.9%という高い陽性率が報告されていることから、オーランドでシーズンを再開させることの安全性への懸念が収まることはありません。
それでもシルバーは記者団に対し、リーグの決断は”安全かつ責任あるもの”であり、選手やNBAのスタッフはウォルト・ディズニー・ワールドの方が安全だと信じていることを主張しました。
『The Athletic』のデイビッド・オルドリッジ記者によれば、シルバーは「最終的な結論として、ウイルスから逃げることはできない」と話しています。
「これ(ウォルト・ディズニー・ワールド)は隔離されたネットワークです。完全ではありませんが、周囲の問題からは保護されています」
More Silver: "my ultimate conclusion is we can’t outrun the virus." Says this will be where the country is for a while, necessitating a closed campus: "It’s a closed network. And while it’s not impermeable, we are protected from cases around us."
— David Aldridge (@davidaldridgedc) June 26, 2020
さらにシルバーは、NBAがディズニーと協力し、ウォルト・ディズニー・ワールドに出入りする従業員のウイルス検査を規模を拡大するともコメントしました。
また、米疾病予防管理センター(CDC)のガイドラインに準拠していない選手はマスクの着用が義務付けられるほか、オルドリッジ記者によれば、選手会のミシェル・ロバーツ事務局長も新型コロナウイルス対策に可能な限り取り組んでいると語りました。
NBPA Executive Director Michele Roberts, also on the conference call, says "we had to make sure we could mitigate as much as possible" with regard to limiting COVID-19 spread/exposure.
— David Aldridge (@davidaldridgedc) June 26, 2020
フロリダ州で新型コロナウイルス感染者が急増している現状でも、リーグはシーズンを中止させる予定はありません。
しかし『ESPN』のティム・ボンテンプス記者によれば、オーランドでより感染が広まった場合はシーズンを中断せざるを得ないかもしれないとシルバーは話しています。
Adam Silver says that any one positive test, no matter the player, won't stop things from continuing. He says the league is discussing with health officials and the players what would happen in an instance of "significant spread" but that "that line hasn't been set yet."
— Tim Bontemps (@TimBontemps) June 26, 2020
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2019-20シーズンの再開に関するQ&A
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火曜日に行われた最新の検査では、302人の選手のうち16人の選手に新型コロナウイルスの陽性反応が出ました。
陽性反応が出た選手は隔離されており、医師が回復したと判断すればチームの活動に復帰することができます。
またオーランド到着後、選手は新型コロナウイルスの検査を毎日受ける必要があります。