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ルディ・ゴベアがメディアの報道の仕方に不満「僕がNBAを中断させたように描いた」

今年3月、ユタ・ジャズのルディ・ゴベアに新型コロナウイルスの陽性反応が出た後、NBAはシーズン中断という前例のない決断を下しました。

そして、ゴベアは前日の記者会見でマイクを触るといった不注意な行動を取っていたことも相まって、彼に対して多くの批判の声が上がりました。



ゴベアは多くの批判を受けた理由の一つとして、メディアの報道の仕方に問題があったと感じています。

Washington Post』のベン・ガリバー記者によれば、ゴベアは「メディアは僕がNBAを中断させたように描いた」と語りました。

「(シーズン中断を)パンデミックの影響だと言うのではなく、ルディ・ゴベアに陽性反応が出たためだと伝えた。そのせいで、よく考えることをしない多くの人々は、僕が新型コロナウイルスをアメリカに持ち込んだと本気で思っていた」

シーズン中断がNBAに対し、特に経済面で大きな損失を与えたのは確かでしょう。

しかし、当時の世界情勢を見るに、遅かれ早かれNBAがシーズン中断を余儀なくされていたのは明らかなはずです。

確かにゴベアの記者会見での行動は軽率で、ゴベアも自身の行動について「他人の安全や命を気にかけない人間」のように見えたと認めました。

それでも、シーズン中断はゴベアのせいではなく、あくまで新型コロナウイルスのせいであることを忘れてはなりません。

ゴベアは陽性反応が出た後、記者会見での行動を謝罪し、公共サービスを始動させることを発表し、母国のフランスにも支援のために50万ドルを寄付しました。

ゴベアは「1つの(記者会見の)ビデオで、多くの人が僕の人間性に疑問を抱くのは辛かった」と語っています。

「大きな勉強になったよ。僕は自分のことを知っているけど、周りの人も僕のことを知っている。だから、誰もが異なる認識や意見を持つことになるだろう。そこにエネルギーを消費していては、とても辛い人生を送ることになってしまう」

多くの辛辣な言葉を浴びせられてきたことによって、ゴベアは自分の意志でコミュニケーションを取るようになったと言います。

彼は「他人の立場になって考える」ことをしながら、「聞きたくないことも伝える」ことができる”競争心の強い”リーダー”になることを望んでいるようです。

リーグのBlack Lives Matter運動の一環として、ゴベアがジャージの背中に「equality(平等)」の言葉を入れることを選んだのも、決して偶然ではありません。

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シーズン中断から4ヶ月以上が経過した今、ゴベアは肉体的にも、精神的にも健康であることを明かしました。

彼はバブル内を安全だと感じており、シーズン再開が日常を取り戻す一歩になると信じています。

「NBAが機能しなければ、世界も同じように機能しない。以前と同じ状況ではないが、バスケットボールは僕たちの生活だ。それが無ければ、何かが欠けていて寂しく感じる」

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