ロサンゼルス・クリッパーズのドック・リバースHC(ヘッドコーチ)が辞任することを、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が伝えています。
Coach Doc Rivers is out with the Clippers, sources tell ESPN.
— Adrian Wojnarowski (@wojespn) September 28, 2020
オーランド・マジックやボストン・セルティックスで指揮官を務め、2000年には最優秀ヘッドコーチ賞、2008年には優勝という経歴を持つリバースHCは、2013年のオフシーズンにクリッパーズのヘッドコーチに就任して以降、7シーズンでチームを356勝208敗(.631)に導きました。
その過程で、リバースHCはクリス・ポールやブレイク・グリフィン、ディアンドレ・ジョーダンらの”ロブシティ”や、今季のカワイ・レナードとポール・ジョージといった名だたるスター選手を指揮し、クリッパーズは彼の在任した7シーズンのうち6シーズンでプレイオフに進出しました。
しかし、いずれもカンファレンス決勝にたどり着いたシーズンはなく、最高成績は今季を含む3度のカンファレンス準決勝進出までに終わっていました。
今季はレナードとジョージの加入によって球団史上初の優勝も期待されていただけに、特に3勝1敗の状況からデンバー・ナゲッツに逆転負けを喫したことはリバースHCの辞任に拍車をかけたのでしょう。
それでも、グレッグ・ポポビッチHC(スパーズ)、エリック・スポールストラHC(ヒート)、リック・カーライルHC(マーベリックス)、テリー・ストッツHC(トレイルブレイザーズ)に次いで、現職のヘッドコーチで5番目に在任期間が長かった名将の辞任は驚くべきものです。
ウォジナロウスキー記者によれば、リバースHCの契約はあと2年残っており、レナードは彼が居ることをクリッパーズと契約を結んだ主な理由としていました。
リバースHCは自身のツイッターのアカウントで、辞任について次のように声明を発表しています。
私がクリッパーズのコーチに就任することを認め、フランチャイズを勝利に導くためにサポートをしてくれたクリッパーズの人々に感謝します。この仕事に就いた時の私の目標は、優勝できるバスケットボールプログラムを構築し、フリーエージェントにとって魅力的な移籍先にし、この組織に優勝をもたらすことでした。大半の目標は達成できましたが、全てを望むことはできなくなりました。今季は残念な結果に終わりましたが、皆さんのサポートがあれば、このチームが何を成し遂げられるのか私は分かっています。ここまで来られたのも、選手、コーチ、スタッフの皆さんのおかげです。そして何よりも、ファンの皆さんに感謝しています。我々はここで多くのことを経験しました。ここでの時間に感謝しています。
— doc rivers (@DocRivers) September 28, 2020