マイアミ・ヒートのスターであるジミー・バトラーは、キャリアを通じて他の選手とは異なる道を歩んできたため、その過程で周囲からの多くの否定的な意見にも直面してきました。
しかし、バトラーは『New York Times』のマーク・スタイン記者とのインタビューの中で、そういった周囲の声を気にしていないことを明かしています。
「他人に何を言われても気にしないということを、信じてもらいたいね。本当にどうでもいいのさ」
New York Times
これまでのキャリアでシカゴ・ブルズやミネソタ・ティンバーウルブズ、フィラデルフィア・76ersに所属していたバトラーは、チームのケミストリーに悪影響を与える選手として描かれていました。
ただ、昨年のオフシーズンにヒートへ移籍した後、バトラーの印象は大きく変わったと言えるでしょう。
ヒートはバトラーを中心に大きく飛躍し、最終的にはNBAファイナルでロサンゼルス・レイカーズから2勝を挙げるところまで辿り着いたため、今のバトラーは組織を良い方向に導くことができる選手として認められつつあります。
また、バトラーは長きに渡って自身が利己的な選手でないことを主張してきましたが、それをヒートで証明してみせました。
バム・アデバヨがオールスターに選出され、ゴラン・ドラギッチがプレイオフでステップアップし、タイラー・ヒーローやケンドリック・ナンが1年目からインパクトを残せたのは、本人の努力のみならずバトラーの利他的な姿勢も関係していたはずです。
今季のヒートはサプライズチームとしてリーグに衝撃を与えましたが、来季以降は開幕時点から優勝争いの一角として見なされるでしょう。
優勝こそ逃したものの、バトラーはヒートが優勝を競えるレベルまで上り詰めたことに対する自身の貢献に満足しています。
「これまで以上に、自分自身に満足している。…今の自分自身が正しい道を歩んでいることを分かっているよ」
New York Times
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優勝に一歩及ばなかったヒート、それでもジミー・バトラーは「ここが自分の居場所」
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