ヒューストン・ロケッツのスターであるジョン・ウォールは、12月31日(日本時間1月1日)に行われたサクラメント・キングスとの一戦に出場し、735日ぶりとなるレギュラーシーズンの勝利を経験しました。彼は2018年12月下旬に左かかとの踵骨棘(しょうこっきょく)の手術でシーズンを終えることを発表した後、左アキレス腱の部分断裂によって2019-20シーズンも全休を余儀なくされていました。また、2020年のオフシーズンにワシントン・ウィザーズからロケッツにトレードされた後も、リーグの新型コロナウイルスの安全衛生プロトコルによる検疫の影響で、スタートが遅れていました。
つまり、この試合はウォールにとってロケッツでのレギュラーシーズンデビュー戦でもありました。しかし、彼は37分間の出場で22得点、6リバウンド、9アシスト、1スティール、1ブロックを記録し、自身の健康を証明するとともにチームの122-119の勝利に貢献しました。
『ESPN』のティム・マクマホン記者によれば、ウォールは勝利に繋がった試合について「最高だった」と振り返ります。
「ジャンプボールの直後にボールに触れて、大丈夫だと感じたよ。リーグで最高の選手たちと競い合い、リーグで最高のポイントガードの一人になることを証明できて嬉しかった」
「2年ぶりの試合で22得点、6リバウンド、9アシストは悪くない。この結果が自分に自信を与えるし、次の試合ではもっと良くなれると分かっている」
ウォールは自身の最大の武器であるスピードと爆発力を活かして、レイアップもしくはダンクを8本中6本と効率的に成功させました。こうしたショットを決めるには身体面でのコンディションでも万全でなければなりません。ウォールも自分のパフォーマンスについて「素晴らしかった」と認めています。
チームメイトもウォールのパフォーマンスに感銘を受けました。32分間の出場で21得点、12リバウンドを記録したクリスチャン・ウッドは「オールスターの頃に戻ったよう」と称賛し、38分間の出場で33得点、6リバウンド、8アシストを記録したスターのジェームズ・ハーデンも「良い状態に見えた」と語っています。
コートに戻ったウォールが次に求められることは、ハーデンとのケミストリーの構築です。ハーデンはチームにトレードを要求しているとはいえ、去るまではロケッツの一員としてプレイすることを決めているため、彼とどのようにして勝利を積み重ねていくか考えていかなければなりません。ロケッツのスティーブン・サイラスHC(ヘッドコーチ)は、両者が互いにプレイの方法を学んでいる最中だと語りました。
「彼らは一緒に居なかったから、我々は(両者のプレイ方法を)把握している段階だ。誰がボールを持ち、誰がボールから離れてプレイするのか。彼らは私の助けを借りつつ、自分たちで解明しようとしている。その関係をどんどん良くしていかないとね」
ロケッツは1月2日(同3日)に再びキングスと対戦します。
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新たな指揮官の働きに満足するジェームズ・ハーデン「素晴らしい仕事をした」