ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは、左手の骨折によりコートに立つことができませんが、だからといってベンチにずっと座っているわけでもありません。
試合を敗北で終えてしまうことは多いですが、カリーはその中でも、少しの勝利を楽しみたいファンのようになろうとしています。
最近では、チームメイトのグレン・ロビンソン三世がティップインでダンクを決めた時、カリーはタオルを振り回して称賛し、その後ベースラインを駆け抜けました。
『USA TODAY』のマーク・メディナ氏によれば、ロビンソンはカリーの行動についてこう語ります。
「ステフィン・カリーがサイドラインで小さな子どものように跳び回って、僕を応援してくれているなんて信じられない。それが彼の利他的なところだよね」
ウォリアーズのスティーブ・カー・ヘッドコーチも、サイドラインで若い選手のために盛り上げるカリーを見て、ウォリアーズの王朝の基盤が築かれた時代を思い返していました。
「この5年間、我々のチームは試合から多くの喜びを得て、互いの成果に喜びを感じてきた。若い選手の一人が何かをして、ステフがサイドラインで跳び回っているのを見ると、基盤が構築された時のことを思い出すよ」
チームメイトが相手からスティールした時も、カリーはズボンのポケットから手を上げて、誰かがスリにあったというジェスチャーをします。
左膝前十字靭帯断裂により離脱しているクレイ・トンプソンも同様に、チームの若い選手へエネルギーを注いでいることを忘れてはいけません。
トンプソンはシカゴ・ブルズ戦で『NBC Sports Bay Area』のゲストアナリストとして出演し、勝利で終えた試合後にはチームメイトのオマリ・スペルマンにインタビューをするなど、ちょっとした”おふざけ”も取り入れて、チームの雰囲気を維持させようとしています。
他にも、相手がタイムアウトを要求せざるを得ない状況になった時、カリーやトンプソンは真っ先に立ち上がり、戻ってくるチームメイトとハイタッチをします。
スペルマンは、彼らの献身的な姿勢に感謝を述べました。
「彼らはおふざけや、くだらないことをしてサポートしてくれている。焦ったり、混乱したりするのではなく、明るく振る舞うことで気持ちを穏やかにしてくれるんだ。ベテランの選手が時間をかけて若い選手と話をしてくれるのは、本当にありがたいことだよ」
カリーやトンプソンは、シューティングやトレーニング、プレイブックでアドバイスをすることもあれば、チームメイトに見える場所でリハビリを行うこともあります。
そうすることでチームメイトとの繋がりを感じ、チームメイトが自分たちの健康状態を把握できるからです。
時には素晴らしいパフォーマンスの後に称賛し、時には敗戦を通じて若い選手を励ますこともします。
ウォリアーズのウィリー・コーリー・ステインは、カリーやトンプソンの働きについてこう語りました。
[kanren postid="17072, 17007"]「彼らが若い選手にそういったことをして、それを見られるのは大きなこと。彼らは自信を与えているんだ。スター選手が”シュートを打て”とか、”他のことをしてみろ”って言われると、全く違う考え方ができるようになる」